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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第二十三話 片岡少佐!高校だが給食ネタだ!!その五
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「俺達が目立てないじゃないですか」
「主役じゃいられないですか」
「もっとですよ、ヒーローらしく」
「活躍してくれないと」
「駄目ですよ」
「それこそ」
「それは読者の人気にかかっている」
 これが悪田部の二人への言葉だった。
「読者が応援すればだ」
「ですよね、やっぱり」
「作品ってのは作者が書いて読者が育てるものですから」
「読者がいないと駄目なんですよ」
「どうしても」
「その通りだ、でjはわかるな」
「はい、読者にですね」
「読ませればいいんですね」 
 ここでこう言うのが二人だ、読んでもらうなどという謙虚さはそもそも二人の中には遺伝子の段階で入っていない。
「無理にでも」
「そうすればいいんですね」
「勝てば官軍、人気があれば名作だ」 
 悪田部は某週刊漫画雑誌の様な論理も出した。
「ドラゴンボールを見ることだ」
「ええ、幾らグダグダの引き伸ばし展開でもですね」
「この作品以上のワンパターンでも」
「野菜王子とかパンツ野郎は時間稼ぎ」
「やたら大きなコマ割りとか」
 その漫画の特色である。
「アニメだとオープニング、エンディングと次回予告を抜いた二十分位殴り合いだけで一話終了」
「二十四分のアニメで」
 CMの時間を抜いてだ。
「いや、酷い引き伸ばしでしたね」
「それで冷蔵庫野郎から細胞、魔人までずっとストーリーは一緒」
「主役出て来るまでの時間稼ぎのオンパレード」
「いや、凄かったですよ」
「それで作者も読まなくなった」
 いい加減嫌になってだという。
「その雑誌自体もな」
「それで漫画界に燦然と輝く駄作って言ってるんですね」
「もう絶対に読まないって言って」
「今もこうしてけなしてますし」
「駄作とか言って」
「そうだ、しかしだ」
 それでもとだ、悪田部は本題に入った。
「あの漫画は人気があった:」
「読者アンケートいつもトップだったんですよね」
「最終回巻頭カラーでしたし」
「人気はあったんですね」
「あのストーリー展開でも」
「内容はどれだけ駄作でもだ」
 作者は確信している、あの作品はまさに漫画界に燦然と輝く永遠の駄作であると。アニメの方も同じである。
「人気が出ればいいのだ」
「それで名作ですか」
「人気があれば」
「それもまた資本主義だ」
 よいか悪いかは別にしてだ。
「だからいいのだ」
「全ては人気」
「人気こそが正義ですか」
「だから俺達もですか」
「人気が全てなんですね」
「人気が出る為にはだ」
 ここで悪田部が言う作品の人気が出る方法はというと。
「お色気だ」
「それですか」
「お色気ですか」
「そうだ、この作品には女性キャラが少ない」
「伊藤さんおられますけれどね」
「今も」
 悪田部の横に
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