第二十三話 片岡少佐!高校だが給食ネタだ!!その四
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「それで悪の組織扱いって」
「ちょっとあんまりですよ」
「俺達の正義が読者に理解されてないって」
「相当深刻なことなんじゃ」
二人だけはこう言う、だがだった。
悪田部はその二人にだ、冷静なままこう返した。
「今回の強制連行は突然の呼び出し、言うなら不意の出張の様なものなので手当は出す」
「あっ、そうなんですか」
「お金出るんですか」
金と聞いてだ、二人は態度を一変させた。
そしてだ、こう言うのだった。
「じゃあいいです」
「何か正義とか言ってた気がしますけれど」
ほんの数秒前の発言もだ、二人は金の前には平気で忘れた。
そしてだ、こう言うのだった。
「世の中お金ですからね」
「お金が全てですからね」
「それじゃあですね」
「手当は幾らですか?」
「一万ですか?それとも二万ですか?」
「どれ位ですか?」
「写真集とDVDだ」
金ではなく実物だというのだ。
「その二つだ」
「あっ、じゃあ森下千里さんで」
「あの人手お願いします」
二人はすぐにこのグラビアアイドルの名前を出した。
「あの人もいいですからね」
「最高のスタイルですよね」
「いや、見ていてですよ」
「もう起きたてでも覚醒します」
「もう刺激されて」
「すぐに元気になれます」
そこまでだ、森下千里さんを見て興奮するというのだ。
「だからです」
「あの人にします」
「じゃあそれで」
「お願いします」
「わかった、ではだ」
悪田部も二人の言葉に頷いて言う。
「特別手当はそれで決まりだ」
「今回は普通にですね」
「普通に決まりましたね」
「それじゃあですね」
「後は仕事の話ですね」
二人はここで話を変えた。
「それですよね、やっぱり」
「呼んだ理由は」
「また日帝衆との勝負ですよね」
「お決まりの展開で」
「この作品は常識を超える作品だ」
もっと言えばその様なものに一切囚われない作品である、常識を超えたその先にこそ新たな世界があるのだ。
「だからマンネリもだ」
「一切無視して」
「それで毎回日帝衆と戦う」
「さながら昭和の特撮ものみたいに」
「延々とやっていくんですね」
「打ち切りか路線変更にならない限りはな」
人気が出なくてそうなった場合は別である。
「続く」
「またその話ですか」
「この作品ずっとそれがついて回ってますよね」
「打ち切りだの何だのと」
「ふざけた話が」
二人は悪田部の言葉にうんざりとした顔になって返した。
「ったく、主役は俺達で最後までいきましょうよ」
「連載を全うしましょう」
「幾ら次回作が決まってるっていっても」
「やっぱり作品は最後まで書かないと」
二人は自分達だけの為に主張する。
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