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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
(真剣)
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は生まれつきその人にはやどらないものであること。
だから、鬼道の一族はその感情を『理解』し、そして『模倣』することで感情を得ているということ。
そう言ったことをとりあえず湖札が説明して、少しの間三人が理解するのをまち。
「えっと、まず湖札は何が欠如してるの?」
「私は、そうですね・・・細かい、別にどうなっててもそこまで差がないようなのが数えきれないくらいと、あとは恋愛についてちょっとした常識が」
「常識、ですか?」
「うん。まあ生まれは一人っ子だったから何ともなかったんだけど・・・鬼道の方の子供になってからは問題が発生したかな。私にしてみれば問題でもなんでもないんだけど」
「いやだから、なにが・・・」
「血のつながった肉親に対してであっても、恋愛感情を抱いてしまう」
湖札はそう言ったが、別に他の者たちは・・・特に箱庭になじみまくっているヤシロにウィラ、スレイブの三人は反応を見せなかった。
そもそも、昔であればそんなものはありえたのだからこの反応は正しいのかもしれない。だがしかし。
「私たちのいた世界って、時代的なものもあってかそういうことがありえない世界だったんですよ。要するに、時代の流れと共に生まれた新しい常識というか感情というか、そんな感じなものが抜けてるんです」
「ああ、そういう・・・ってことは、湖札ちゃんはそんなに大きな被害はないのね?」
「はい、幸いにも。さらに言えば欠落してる物の数に比例して強くなるので、本当に幸運でした」
私は、ですけど。そうつづけた湖札の言い方が気になった人間は何人かいたようで、湖札に疑問の視線を向けた。
「あ、兄さんは三つの感情を除いて全て欠落してます」
が、これまたあっさりと湖札に言われて再び絶句する。
「それでもまあ、兄さんはちゃんと感情を理解して自分に模倣していますし、さらに言えば『個性』というものも理解したので独特の性格になれています。恋愛感情や性欲の方向が欠けていましたけど、それも音央さんのおかげでそろそろできそうですし、そこまで気にしなくても大丈夫です」
その絶句の中で湖札が現在の状況を一方的に話して、勝手に終わらせた。
まるで、この程度を受け入れられないというのならさっさと手を引けとでもいうかのように話を終わらせた湖札は、そのままウィラに視線を向ける。
「ウィラさんは知ってたみたいですけど、私たち鬼道というのはそう言う一族です。だからこそ、そうやって生まれてしまった感情だって普通に生まれた感情だって変わらない。そう考えると、別に何か違うものだとは思えないんです」
「・・・それは、そうだと思う。けど、もう少しちゃんと考えたいから」
「そうですか。ならそれはそれでいいと思います。けど、その前に一つだけ。・・・ウィラさんは、そうと知っ
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