The first season 〜人と獣〜
第一章 【獣の勇者】
第三狩 《仲間になりたそうにこちらを見つめている.......?》
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はあり、花煽はそれには対して驚きはしなかった。
が、花煽は驚いたのは小咲のあまりにも、無防備だったからである。
こんな年頃の女の子、二十歳位であろう(年を聞くのは失礼なので予測)が、一人で誰でも出入りができる集会所で寝ている。しかも、たまに「うにゅう......」とかそういう寝言のようなことを言って少し笑みを浮かべている.......
((..........可愛い過ぎるだろっっっ!!!!!!!!))
そう。今花煽のような純粋?健全な青年でも理性を保っているのがやっとなのに、それをどこぞの変態野郎がこの天使の笑顔を見ようものなら、一大事である。
花煽は寝ているところを邪魔するのには、少し気が引けたが、このままじゃ、さっき言ったように危険だし、なにより、根本的に、こんなところで寝ていたら風邪を引きかねない......そこで起こすことにした。
「お〜い、小咲さ〜ん。起きてくれ〜。」
しかし、声をかけても起きる気配はない。ただ安定の「うにゅう.....」がかえってくるだけだ。
「しょうがないなぁ......」
花煽はゆさぶって起こそうと手を伸ばした。あと数ミリで手が届くところで花煽は"待てよ"となり、手を止めた。
というのも花煽の脳内でこんな方程式が出たからである。
ゆさぶる→手が触れる→起きる→誤解が起きる→セクハラ容疑=?
「何も手段がありまっせーーーーん!!!!!!!!」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「ん......ふにゃわ〜.......」
小咲は目を擦りながら体をおこす。ここは集会所のカウンター?
「確か私は涼ちゃんが帰って来るのを待ってたような.....?」
小咲は自分が寝てしまったことに気付いた。
「あちゃ〜、寝ちゃったかぁー。.......ん?」
小咲に疑問は浮かぶ、それは一晩寝ていたのにもかかわらず、少しも体が冷えてないのだ。むしろ温かいぐらいだ。とその時自分の肩に何かがかかっているのに気づいた。それは緋色のコートだった。そう、ちょうどこういうコートを花煽は着ていた.......
「...って、え!?」
小咲は周りを見まわす。そして、カウンターの一番端、そこに彼はいた。
壁に背中を預け、静かに寝息をたてている。その顔は、前日見たときには笑みで分からなかったが、上手く表現出来ないが....一言でいうと、そう。
(.....何これ、めっちゃかっこいいんですけど!?)
しかもコートを自分にかけてくれていたのだ。それが小咲には恥ずかしくも、嬉しかったりもした。いや、完全に嬉しかった。
そのため顔は結構赤くな
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