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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン28 鉄砲水ともう1つの『真紅』(後)
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「バーニカルは相手に直接攻撃で戦闘ダメージを与えた時、攻撃力が1000ポイントアップする。これでさらにパワーアップして、次のターンに攻撃を決めれば僕の勝ちだ!」

 ドリル・バーニカル 攻600→1600

「さらに墓地にキラー・ラブカがいるから攻撃を1度は凌げる、そう言いたいのかなー?それはちょっと、いくらなんでも甘いんじゃなーい?」
「生憎だけど、その心配をするのはこっちの役目なんでね。次のターンの攻撃で決めるさ、カードをセットして、ツーヘッドを守備表示に変更。ターンエンド」

 ツーヘッド・シャーク 攻1500→守1900

 清明 LP2200 手札:1
モンスター:ツーヘッド・シャーク(守)
      ドリル・バーニカル(攻)
魔法・罠:水舞台装置
     1(伏せ)
 遊 LP1400 手札:0
モンスター:獣神機王バルバロスUr(攻)
魔法・罠:炎舞−「天権」

 次のターンの攻撃で決める、僕は今そう言った。その言葉自体に嘘はない。だけど僕の真の狙いは、バーニカルの直接攻撃ではない。文字通りの意味での次のターン、つまり遊の攻撃だ。僕の伏せたカードは、ポセイドン・ウェーブ。今僕のフィールドには魚族のツーヘッドと水族のバーニカルがいる。つまり、遊が攻撃を仕掛けてきた瞬間にこのカードを発動すれば1600のバーンダメージが発生し、その時点で僕の勝ちが決定する。だからこそ、わざと次の僕の攻撃で終わらせる、といったようなことを繰り返し言ったのだ。僕が狙っているのは、次は次でも次の相手ターン。さあ、攻撃して来い!

「……僕のターン。絶対王 バック・ジャックの効果発動!」
「しまった、忘れてた……!」

 さっき異次元からの埋葬で除外ゾーンから墓地に戻されたバック・ジャックの効果。デッキトップがトラップならそれをセットし、そのターンでも発動できるようになるというものだ。この効果で、一体何をめくるだろうか。再び半透明の人型ロボットのようなモンスターが現れ、その右手を赤熱させて遊のディスクからカードをドローする。

「……ちっ」
「残念だったねー。トラップカード、停戦協定をセットして発動!」

 フィールドの効果モンスター1体につき500のダメージをこちらに与えるカード、停戦協定。モンスターを並べてポセイドン・ウェーブのダメージを倍増させるつもりだったのが裏目に出てしまったが、せっかく富野に繋いでもらったこのライフが残っている限り諦めたりするもんか。僕のモンスターが消えたわけじゃない、この後バルバロスUrで攻撃してくるだろうから、そこをポセイドン・ウェーブで返り討ちにして勝つというプラン自体に変更はない。

「バルバロスUr、ツーヘッド、バーニカルの3体でダメージは1500ー。もうだいぶ虫の
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