第四十九話
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
まったが、今回は通ったようだ。
両翼が破損したために祖龍は飛行能力を失った。
さて、止めと行こうか。
ソルを日本刀の形に戻す。
『ロード・オーラカードリッジ』
ガシュっと音を立てて薬きょうが排出される。
ソラもルナを槍に変え、カートリッジをロード。
かさ増しされたオーラにさらに体内からオーラを練りだす。
俺は写輪眼でオーラの一番薄い場所を探す。
今までの攻撃でオーラを維持できなくなったのか、今まで無かった背中と胸の二箇所、丁度心臓に突き刺さる位置に本当に針に糸を通すような小ささでオーラの防御が薄い場所が見える。
あそこに寸分違わずに武器を突き入れるのは至難の業だね。
とは言え、今も昔も俺とソラにはこの眼がある。
ソラに視線を送ると分っていると頷かれた。
では行こう!
「はああああああっ!」
「やああああああっ!」
俺は胸元から、ソラは背面から俺たちは祖龍の鱗を突き破り、その心臓に己の武器を突き立てた。
GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
祖龍の悲鳴を思わせる叫び声が響く。
さっきの火遁で大分オーラも消費したし、これで倒れてくれると良いんだけどね。
ソルを引き抜き、祖龍から距離を取ると、祖龍は終にその巨体を地面に横たえ動かなくなった。
「倒した?」
「倒したよね?」
「そうだね」
祖龍を覆っていたオーラも消えたしね。
「「やったーーーーーっ!」」
「なのは、やったよ!」
「うん、フェイトちゃん。やったんだよね」
二人は手を取りあい身体全体で喜びを表現している。
「うんやった」
やったやったと大声で騒ぐなのはとフェイト。
まあ、分らんでもない。
「疲れた」
俺はと言えばその場に膝を着き四肢から力を抜いた。
「お疲れ様」
近づいてきたソラもその場に座り込む。
俺もソラもかなり消費したからね。立ってるのも辛い。
「ソラもね。まあやっとコレで『モンスターハンター』を手に入れることが出来る」
「うん」
さて、一応祖龍の素材を回収して俺たちは酒場へと戻った。
帰ってきて受付嬢に狩猟報告する。
「おめでとうございます。終に全クエストクリアいたしましたので指定カードNO99『モンスターハンター』を進呈します。お疲れ様でした」
そういうや否やボワンっと音を立てて影分身が消えるような感じで俺たちを残して街そのものが消え去った。
「え?何?」
「何なの?」
混乱するなのはとフェイト。
「『モンスターハンター』のカードにカード化されたの。街も、人もここの全てが念で出来ていたからね」
説
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ