第四十九話
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を上げようが対抗し辛い攻撃の一種だ。
ガードをしないと鼓膜を持っていかれるほどの音量だった。
音が弱まると今度は此方が攻勢に移る。
右手に持ったソルを『周』で強化して駆ける。
生物の急所である脳は、その周囲にある巨大な角と硬い鱗で覆われ並の強化では貫けない。
心臓も同様に硬い鱗に覆われている上、厚い胸筋に守られているため浅い攻撃では心臓まで到達できない。
なので俺たちがやる事は先ず機動力の軽減。
地面をけり、襲い掛かる鉤爪を踏み台にして祖龍の眼前に躍り出ると、その眼にソルを突き立てる。
斬っ
GYAOOOOOOO
その激痛からか祖龍は激しく身をもがいて俺を振り落とした。
着地して距離を取り、祖龍の様子を観察する。
よし、今の攻撃で左目は潰した。
右目も潰せれば良かったのだろうが、残念だ。
今から右目をもう一度狙おうにも一度学習されてしまうとその手の攻撃は通じ辛くなると言うなんとも面倒くさい仕様だ。
祖龍のオーラの量が上昇し、残った右目周辺の防御力にかなりのオーラが使用されているのがわかる。
この辺、ジンのこだわりとも言えるが、面倒な事この上ない。
俺が祖龍の右側でヘイトを上げ、ソラたち三人は視野の狭くなった左側からの攻撃で祖龍の体力を奪う。
一際大きく息を吸い込んだと思ったら今度はその口から雷撃弾が俺目掛けて撃ち出された。
「おっと」
予備動作もあるし直線上しか撃ち出されない攻撃に当たるほど今の俺は弱くない。
冷静に見極めてその攻撃を回避する。
その隙を突いてなのはが槍形態のレイジングハートを念で強化して突撃して祖龍の翼膜に風穴を開けようと突貫する。
「硬いっ!」
しかし、一瞬遅かったようで祖龍の皮膚が硬化する。
ギィンと言う音を立てて弾かれてしまい、チャージの勢いを殺しきれずそのまま空中に打ちあがってしまう。
それを祖龍が体を捻り、遠心力の加味された尻尾を叩きつけようと迫る。
「わ、わわっ!」
『フライヤーフィン』
レイジングハートが空中で死に体となっていたなのはに飛行魔法を行使してその攻撃を避けた。
「ありがとう、レイジングハート」
『問題ありません』
その後ソラたちの側にふわりと降りた。
短時間の飛行ならばほぼ問題ないのだけれど、一応節約と言った所か。
さて、ここからが問題だ。
この硬化は一定ダメージ以下で発動し、体力の低下で維持できなくなるまで続く。
つまり通常攻撃でのダメージは通りづらく、しかし攻撃しなければ硬化は解けない。
「なのは、フェイトは祖龍の気を引いて。ソラ、俺たちは火遁で攻撃するよ」
「そうね。なのは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ