第四十九話
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昼食を取っている。
「ようやく防具も一通り揃ったか」
俺は手に持ったグラスをぐっと傾け、中身を飲み干すとそう切り出した。
「うん。さっきのクエストでゲットした分でわたしもフェイトちゃんもようやくフル装備だよ」
とは言え、両方ともランポスシリーズだけどね。
「それより、なんかこの装備ってわたし達のバリアジャケットとコンセプトが似ているような気がするんだけど」
「なのはもそう思った?私もそう感じてたんだ」
「それはそうだろ。なのはとフェイトのバリアジャケットはソラの防具を真似ているだろ?」
「うん」
「ソラの防具…俺のもだけど、もともとはここの装備が基だからね」
「「ええ!?」」
そう言えば突然俺達が装備していた防具をソル達が取り込んだ時は驚いたものだ。
しかも、それを自身の念能力として確立してしまう辺りマジで規格外だね。
「さて、次はこのアオアシラって言うモンスターに行ってみようと思うんだけど」
「そのモンスター、私の記憶にはない」
ソラの言った通り、俺達がプレイした時にこんなモンスターは居なかった。
「ギルドの情報から大型の熊のようなモンスターらしいよ」
さて、やって来ました孤島フィールド。
いつも通り『絶』を使いフィールド内を索敵しながら進む。
「居た」
発見したのは大きな青い体毛と鋭い鉤爪を持った巨大熊。
木陰に隠れ、敵の様子を探る。
蜂の巣の前に陣取り、蜂は追い払ったのか、手には壊した蜂の巣を持ち、蜂蜜をなめているようだ。
「あれがアオアシラだろう」
一応初見のモンスターと言う事で、俺とソラも臨戦態勢を整える。
周りを警戒し、アオアシラ以外の此方を襲いそうな敵がいない事を確認する。
ソラ、なのは、フェイトと視線を交差させると、いつでも行けると頷き返された。
まあ、危なくなったら助けるさ。だから、なのは、フェイト。頑張って来い!
ガサッと音がしたと思うと二人は念で四肢を強化して一速でアオアシラへと駆け寄った。
「はあっ!」
駆け寄った勢いそのままに先ずはフェイトが斬り付ける。
グオオオオオオっ
「えいっ!」
驚き、視線を動かした所にその後ろから来ていたなのはが間髪いれずに一閃。
グラアアアアアっ
その後幾度かの交戦の末、俺の心配をよそに特にピンチに陥る事もなくアオアシラは倒された。
うーむ。どうやらクック先生よりも強さは下かな。
爪は脅威だが、その攻撃に当たる二人ではなかった。
さて、順調にクエストは進む。
イャンクック先生との戦いでは初めての竜種に驚いてはいたが、二人の戦いはクック先生など恐れる事も
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