38話 vivid本編開始
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方は他の王の末裔逹のことを知っていますか?」
「王か……3人知っているな」
「教えて頂いても?」
「俺に勝ったら教えてやるよ。こっちからも質問だ」
「…なんでしょう?」
「弱い王ならを屠ふるってのは本気で言ったのか?」
「…本気です」
「………………そうか」
ユウの目が僅かに細くなり、纏う雰囲気が鋭くなる。
「あんたの事情も、どういうつもりでその言葉を吐いたのかもしらないが巻き込まれる側からしたら迷惑極まりない。潰されても文句言うなよ」
ユウはバリアジャケットを纏い、腰を低くして構える。
覇王も構え独特の歩法でユウに接近戦を仕掛ける。両の拳でユウの胴体に連続攻撃を放つ。これに対してユウは片手で応戦し全てを防いで見せた。覇王は驚愕しながらも攻撃の手を緩めない。
それから数分、覇王が攻めてユウが防御する展開が続いた。そして時間が経つにつれて覇王の拳がユウに決まるようになっていった。しかし、これはユウが覇王に気づかれない様に少しずつ手を防御を緩くしているからである。手を抜いているとはいえ、ユウに拳が入る様になっている。だが覇王にとってそれは勝利に近づ結果にはなっていない。寧ろさらに遠退いたことを自覚させた。
「(攻撃は入っているのにまるでダメージになってない!)」
攻撃が入らないのと攻撃が入ってもまったくダメージにならないのでは後者の方が精神的不可が大きい。自分の攻撃が無意味なものに感じてしまうからだ。
「今度はこっちの番だ。しっかり守れよ」
今度はユウが動き出し、覇王に強烈な上段回し蹴りを放つ。覇王は両腕で防御に入るが通常の人間の数倍の力を持つユウの蹴りをただの防御程度で止められるわけはない。受け流そうにも技量はユウが上なので簡単には流せない蹴りを繰り出している。ユウの蹴りは覇王を防御をものともせずに横に吹き飛ばす。覇王は地面に激突する前に体勢を整えて立ち上がったが防御に使った両腕は痺れているのか動かしづらそうである。ここでユウは構えを解く。
「それでまだ続けるのか?」
「あたり……前です。」
「攻撃してもほとんど防がれて、当てさせてやってもダメージはならない」
「っ!」
「防御してもガードごと吹き飛ばされてダメージを負うのにか?」
ユウの告げる現実は覇王の精神を大きく揺さぶる。
「それ…でも…です」
覇王は拳を後ろに引いて何かの構えをとる。
「後一撃だけ付き合ってやる。あんたの最高の一撃を放ってこい。それで決着だ」
ユウも獅子王の技の体勢はいる。
「タイミングは任せる。全力が放てる様になったら放ってこい」
「わかりました」
両者が構えて数分が経過したころ。
「行きます!」
「ああ!」
「覇王」「獅子王」
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