38話 vivid本編開始
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」
ノーヴェのその言葉と同時に戦いが再開される。
「昔の王様なんざ、みんな死んでる!生き残りや末裔逹だってみんな普通に生きてんだ」
「弱い王ならこの手で屠ふるまで」
その言葉にノーヴェの感情が爆発する。
「この!バカったれが!ベルカの戦乱も聖王戦争もとっくの昔に終わってんだよ!」
ノーヴェはIS(スカイライナー)で作った空中の道をもうスピードで駆けて対戦相手に接近する。対戦相手も迎撃体制に入り両者激突する。しかし実際には両者の攻撃が激突することはなかった。それまで様子見していたユウが二人の間に入り攻撃を両手で止めたのだ。
「ユウ!」「っ!」
ノーヴェは突然ユウが現れたことに対戦相手はノーヴェと自分の攻撃をあっさり止めたことに驚愕する。
「両者、特にノーヴェ。熱くなりすきだ。ルールなし潰し合いならそれでもいいが見たところ街頭試合とはいえ両者が納得した上での試合だろ?そのままだと、相手に大怪我負わせる危険があるぞ」
普段ノーヴェがここまで感情的になることは少ない。それだけヴィヴィオ逹が大切なのだろう。
ユウが(内心面倒くさいと思いながらも)止めに入ったのはこれ以上両者の感情が高ぶると、どちらかが病院送りになる可能性あると考えたからだ。
「それはどっちも本意ではないだろ?」
「………悪いユウ」
「………」
ノーヴェは少し頭が冷えたようだ。対戦相手は無言のままだ。
「どうする?水をさした俺が言うのも何だが、まだ続け」
ユウがその先を言うことはなかった。対戦相手はユウに拳を放ったからだ。
「おっと」
ユウはあっさりそれを避ける。本気で当てる気は無かったのだろう。ノーヴェはユウを攻撃した対戦相手を睨む。
「……たてがみを思わせる髪……貴方は王の関係者ですね?」
「………そうだ。獅子王の末裔だ」
ユウは少し考えた末に正直に答える。髪だけで判断するのもどうかと思ったが、対戦相手の目は質問している目ではない、直感的にユウが王の関係者であると確信している目だ。
「私は覇王。獅子王の末裔、お手合わせをお願いします」
「てめぇ。いい加減に「良いぞ」ユウ!?」
ユウは迷うことなく申し出を受ける。
「ノーヴェ、自称覇王の目を見ろ、断ったところで逃がしてくれるように見えるか?」
「………」
自称覇王の目は先ほどノーヴェと戦っていたとき以上に強い光を放っていた。逃げても地の果てまで追ってきそうだ。
「……はぁ、わかったよ。ただし、負けるなよ」
「誰に言ってんだ?」
「…だな」
ノーヴェは二人から距離をとる。
「さて覇王。休憩は入れるか?」
「必要ありません。漸く覇王の悲願が一歩進むのです。ですが一つだけ質問させてください。貴
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