38話 vivid本編開始
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いているので時間が取れない時もある。
そこでノーヴェが忙しいときは彼女が作ったメニューをユウが受け取り代わりに指導するようになったのだっだ。ユウはヴィヴィオ逹より遥かに強いので全力でスパーリングできる最適な相手であった。
「それじゃ気をつけて帰れよ」
「「ありがとうございました」」
「じゃあね。リオ、コロナ!」
二人と別れ、ユウはヴィヴィオを送って行って帰路についた。それから数日間、ヴィヴィオが専用デバイスのクリス。正式名称セイクリッド・ハート(うさぎのぬいぐるみ外装とした補助・制御型のデバイス)を手に入れて、16歳前後の姿になる変身魔法を披露するなどがあったが概ね平和に過ぎていった。
夜の帰り道、ユウとノーヴェは連れだって歩いていた。
「今日は買い物に付き合ってもらってサンキューなノーヴェ。おかげでいいトレーニンググッズが買えた」
「気にすんなよ。あたしが忙しいときのヴィヴィオ逹の訓練を見てもらっている礼だ」
先日、ユウの愛用していたトレーニンググッズの一つが寿命を迎え、新しいのを探していたところ、ノーヴェが良いものを知っていると聞いたので買い物に付き合ってもらっていたのだ。
「のどが乾いたな……自販機で買ってくるからちょっと待っててくれ」
「あたしのもよろしく」
「了解」
ユウはノーヴェに荷物を預け、その場を離れた。
「まったく、近くの自販機のスポドリが売り切れとかついてな「あたしの知ってんのは、一生懸命生きてるだけの普通の子供達だ!」…お?」
目的の飲み物を探して少し遠くの自販機まで行っていたユウが戻ってみるとノーヴェが薄い緑色の髪をした女性と向かい合っていた。
「何してんだあいつ?」
ユウは疑問に思いながらも 様子を見ることにした。そうしているとノーヴェが相手に不意打ち気味の膝げり放ちバリアジャケットを装着する。対戦相手と街頭試合を始めたようだ。
ノーヴェは得意の蹴り技で攻めるが相手も攻められてばかりではない。独特の歩法でノーヴェに接近し鋭い拳を放ってノーヴェを攻める。ユウの見立てでは実力はノーヴェの方が上であるが(少し頭に血が登っているのか)動きが悪い。結果、二人の実力はほとんど同じであった。
数回、拳を交えた後、攻撃を食らったノーヴェが距離をとったところで、再度言葉が交わされる。両者、感情が高ぶってきているのか声量が先ほど大きくすこし離れたユウにもはっきり聞こえた。
「列強の王逹を全て倒し、ベルカの天地に覇を成すこと、それが私の成すべきことです」
対戦相手の放った言葉はユウも少しばかり驚かせた。この時代そんなことをやろうとする人間がいるとは思っていなかったのだ。
「寝ぼけた事抜かしてんじゃなねぇよ!
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