進撃のマカロフ
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ごめんな。
「あれは・・・なんだ?」
傷だらけのリリーが空を見上げてそう言う。俺たちも同じように空を見上げる。
見上げた先には、ジェット付きのハンググライダーを使って何かが空を飛んでいる。
その何かから、俺たちのいる地上へとオレンジ色のシャボン玉が落ちてくる。
「なんですか?あれ」
「シャボン玉?」
俺たちがそれを見ていると、そのシャボン玉が割れて中から人が現れる。
「人!?」
「えぇ!?」
「空から人が降ってきた〜!!」
シャルル、セシリー、ハッピーがそれを見て驚いている。まさかあれが悪魔の心臓の奴らなのか!?数が多すぎねぇ?
「やるしかないですね」
「だね」
「燃えてきたぞ」
俺たちは目の前のたくさんの敵を見てそう言った。
第三者side
「また争いが・・・始まるのか・・・」
ゼレフは空を見上げ、悲しそうに呟いた。
その頃、妖精の法律を発動しようとしているマカロフは、
「三つ。そこまで!!」
マカロフは敵に与えた猶予である三つの刻を数え終えると、光を集めた両手を合わせる。
「妖精の法律!!」
「やめておけ」
マカロフが妖精の法律を放とうとした時、悪魔の心臓のマスター、ハデスは戦艦の上に立ち、そう言った。
「ぬぅ?」
マカロフは船の上に立っているハデスを睨むように見る。そのハデスの両手には、マカロフ同様に魔力が・・・黒い魔力が集まっていた。
「!?」
「悪魔の法律」
「!!?」
マカロフはハデスの使おうとしている魔法を見て驚く。
「この魔法は抑止力だ。むやみに解き放ってはいかん。それでも互いに引かんと言うなら、それは双方にとって最悪の結末となるぞ?」
マカロフはそういわれ、妖精の法律を撃つのをやめる。
「そそ・・・そんな・・・まさか・・・」
マカロフはハデスの顔を見て驚きを隠すことができない。
「久しいな、小僧」
「マスター・・・プレヒト・・・」
マカロフは震えながらそう言った。目の前にいる悪魔の心臓のマスターが、48年前、マカロフにマスターを任せた男、プレヒト・ゲイボルグだったからである。
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