マブラヴ
1009話
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トスターの外にある岩塊に設置してG元素の養殖場に……いや、次元の狭間でBETAがこのマブラヴ世界に連絡を取ったりする事が出来ないとも限らない、か。
まず不可能だとは思うが、BETAは色々な意味で謎の多い生物だからな。万が一という可能性を否定は出来ない。
その結果、門世界の門が突然現れたように、次元の狭間にあるホワイトスターへとBETAが現れたりしたら洒落にならないからな。
BETAに関しては、このマブラヴ世界で活動しているのを撃退していくという形をとった方がいいだろう。
それこそ、ユーラシア大陸のBETAを閉じ込めているこの世界の者達の如く、俺達もまたこの世界にBETAを閉じ込める。
……G元素の事を考えると色々と勿体ない気はするんだけどな。
まぁ、もしもBETAを次元の狭間に放流したとして、宇宙空間では活動出来ないと言われているBETAが、次元の狭間で活動出来るかと言われれば正直微妙だが。
「ともあれ、一旦そっちに戻るからオーストラリアを通して国連軍の方に連絡を入れておいてくれ。乗りかかった船だし、何より恭順派や難民解放戦線をこのまま放っておけば、いずれもっとでかい騒動を引き起こしそうだからな。その前に駆除してしまいたい。それに俺も協力すると伝えてくれ。まぁ、協力と言っても影のゲートでアンバール基地に直接転移するといったものだが、それで十分だろうし」
『でしょうね。そもそも、この世界の人達が転移という現象に慣れているとは思えないわ。唯一使えるのがシャドウミラーだけだというのを考えれば、当然かもしれないけど』
まぁ、そもそも1998年という時代である以上、技術的に後進世界であると言うのはしょうがないんだけどな。……マクロス世界は同じくらいにVFとか作ったりしてたけど、その辺はアタリア島にマクロスがあったからだし。
……ん? いや、違うな。確かマクロスが降ってきたのが1999年だったか?
まぁ、その辺はどうでもいい……とは言わないが、今は殆ど関係ない。
「じゃあ、準備は任せたぞ」
『ええ、分かったわ』
それだけを告げ、通信が途切れる。
それを確認し、俺もまた無数のBETAの死骸をこの場に残してシステムXNでオーストラリアの基地へと戻るのだった。
「おかえり、アクセル君」
オーストラリアの基地に転移してニーズヘッグから降りた俺を出迎えたのは、円と美砂。BETAがアンバール基地に近づいてくると知らせてくれたのが円だったから、その辺の関係だろう。
「それでもわざわざこの世界までやって来なくてもいいだろうに」
「何? 折角恋人達が出迎えて上げたってのに、随分な言い草じゃない」
その言葉に美砂が若干口を尖らせながらそう告げる。
高校を卒業して大人の女にな
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