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ソードアート・オンライン 瑠璃色を持つ者たち
第七話 初の戦闘
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なり苦労してんだけど」

「アルゴさんも最初は分からないって言ってたけど、最終的にはここを突き止めたらしいわよ。アルゴさん曰く、『死にもの狂いでヤッタ』って」

リュウヤもさすがにこれには苦笑い。どこまで俺の素性知るために必死なんだよ、と若干引いてしまうくらいの本気度だった。

「それくらい、アルゴさんもあなたのことを気にかけてるってことよ」

「それはお嬢ちゃんもかな?嬉しいねぇ、こんな美少女から気に掛けてもらえるなんて。男冥利に尽きるってやつだな」

アッハッハ、と笑うと、アスナはそれに反比例して目尻を釣り上げていた。

「ふざけないでって言ってるでしょ。私はあなたに訊きたいことがあってここにいるの」

キッとアスナに睨まれるリュウヤ。だがそんなことだけで怖気つくはずもなく、ましてやアスナの事情を聞く気もなかった。

「あっそ。俺には訊かれるようなものに心当たりはないんだが、人違いじゃない?」

「あなたはいつもそうやってはぐらかすのね。誰もかれも」

「はぐらかしてなんかいないって。俺は自分に誠実だよ?こんな男他にはいないよ」

大仰に胸を張って主張するリュウヤにアスナは冷たい視線を送った。

「……自分で言ってて恥ずかしくないの、それ」

「……いや、さすがに今のは自分でもないと思った」

リュウヤは耐えられないとばかりに目をそらした。

シリアスな空気が一変、どこかギャグ的な悲しさを孕んだ空気になってしまう。
それを振り払うように音を立てながらアスナは立ち上がる。

「もう!あなたとは話してても埒があかない!」

「おいおい……レディがはしたない真似するんじゃないよ」

アスナの怒りをよそに場違いな指摘をするリュウヤだが、アスナは完全にスルーした。

「私と勝負しなさい。私が勝ったら質問に全部答えてもらうわ!」

意気揚々に宣言するアスナ。
だがしかし、リュウヤは冷めていた。

「やんないよそんなの。それ、俺になんか利益でもあるのん?」

確かに、アスナにはあるがリュウヤにはこれといったメリットがない。
だから、そう返されるとは思っていなかったアスナはパッと思いついた言葉を口にしてしまった。

「じゃ、じゃあ、あなたが勝ったらなんでも一つ言うことをきいてあげる」

「今なんでもっつったな?本当だな?」

「え、ええ。言ったわよ。それがなにか?」

さっきの反応とは真逆のテンションで食いついてきたリュウヤに、アスナは今更ながらに自分が失態を犯したことに気づいた。

なんでも、ということはつまり、

「じゃあ、俺が勝ったら一晩抱かせろ」

「ーーーッ!」

こういう命令もされるということだ。

シラッと真顔で言い切ったリュウ
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