機動戦士ガンダムSEED編
第13話
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だろう。……お前がサイ・アーガイルと婚約関係にあると知らなければな」
「……!! あんた、そんな事まで……」
「何故サイと婚約していながらキラとキスをしようとした? それも心の底からコーディネイターを毛嫌いしているお前が」
「……そ、それは…」
「………キラをコーディネイターを殲滅する為の道具にする為か」
「……!!」
オレの言い放った一言に、フレイは驚愕の表情を浮かべた。……図星か。
「……自身の復讐に他人を使おうとするとは、全く救いようのない奴だ」
「違うわよ!!私はそんな……」
「違うと言うなら、何故すぐに否定しなかった。違うなら堂々とすぐ否定すればいいだろう。だが、お前はそれをしなかった。つまり自分でオレの言った事を事実だと認めてしまったんだよ」
「……ふざけないでよ!大体証拠はあるの?!そこまで言うんならちゃんとした確証があるんでしょうね?当てずっぽうで言ってるなら許さないわよ!!」
「……いいだろう、ならば言ってやる。まず一つ目にお前のコーディネイターへの偏見。二つ目、さっき言ったお前がサイと婚約関係にある事。最後に……」
「………」
「お前の先遣隊と共に死亡した父親への愛だな」
「……!」
「お前は父親を尊敬し、家族として愛していた。先日の件でオレがお前の父親を酷評した時にはなりふり構わず怒りを顕わにした位だからな。そんなお前がその父親を殺されて、殺した側の人間を恨まずにいられるか?いや確実に恨むだろう。それこそ復讐を決意する程に。だが、お前にそれを成し遂げる力はない。戦闘訓練など受けた事もないただの普通のお嬢様でしかない。なら、どうやって復讐を果たすか」
「…そんなの、諦めるしかないじゃない」
「いや、一つ方法がある。今まさにお前はそいつを実行しようとしたんだから」
オレはそう言いながらキラへと顔を向ける。そのキラは今までの話を聞いてオレが何を言いたいか察してしまったのだろう。大きく目を見開きながらフレイを見つめていた。
オレはキラからフレイへと向き直り一旦止めた言葉の続きを言い始める。
「そう、キラを使えばいい。こいつにはMSを操り、ザフトのコーディネイター達を殺せる力がある。キラをうまく懐柔する事が出来れば多くのコーディネイターを殺す事が出来るだろう。現にお前は色仕掛けでキラの心を掴もうとした訳だしな」
「ち、違うわよ。そんなんじゃ……」
「じゃああれか?お前はサイに飽きてキラに乗り換えようとしたって事か」
「何でそういう事になるのよ!」
「何でって、サイと付き合ってるという事前情報を知った上であの場面を見ればそうとられても不思議じゃないぞ。そうじゃないっていうんならどんな理由なんだ?まあどちらにしろあんな浮気同然の行為に正当な理由がある訳ないが」
「……き、キラなら
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