第148話 救出
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
二人分の遺体が片付けられた後を見計らい朱里が正宗に近づいてきた。馬に乗る璃々は眠たそうな表情で正宗のことを見ていた。
「朱里、その娘が黄漢升の娘か?」
黄忠と同じく特徴的な紫色の髪色をした幼女。正宗の記憶にもある璃々だった。
「はい」
「お兄ちゃん、お母さんは何処? このおねえちゃんがお母さんに会わせてくれるって言ったの」
璃々は正宗のことを不安そうな表情で見つめていた。
「お母さんには直ぐに会える」
「本当に?」
「ああ本当だ」
正宗は璃々に優しく微笑んだ。彼の表情に安心したのか璃々は満面の笑みを返した。だが眠いのかうとうとしだしたかと思うと、朱里にもたれ掛かるように眠りだした。その姿を正宗は微笑ましそうに見つめていた。
日が開けると愛紗に討ち取られた蔡瑁の家臣の首は触れとともに市中に晒された。これにより蔡瑁による黄忠の娘を誘拐した件が白日の元に晒された。この事実は荊州中に激震を走らせた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ