■■SAO編 主人公:マルバ■■
ありふれた冒険譚◆初めての絶望、そして希望
第十話 第二十五層ボス――The Twin Giant――
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ルさん!HPが危険です、防御隊と交代してください!回復するまで防御隊が支えます!」
アスナの号令で一旦キリトのパーティーは後退し、防御隊に道をゆずる。
防御隊が正面から攻撃を受け、その後ろから長物で攻撃を仕掛ける遊撃部隊。
マルバもAGIに物を言わせてボスの側面に張り付き、攻撃を躱してはカウンターで『閃打』、さらに躱しては『パラレル・スティング』といった調子で完全にカウンターで攻撃を繰り返す。腕四本のうち二本は必ず防御部隊が支え、遊撃部隊が必ず躱せるように必死の防御を繰り返した。
第一層以来の激戦。HPゲージの四本のうち三本が空になり、残り一本が半分になったところでアスナが一旦後退の号令を出した。マルバもかなり奮闘し、ボスの右手の片方を見事破壊したところだ。押していると思ったプレイヤーは不満そうに、しかし一応指示に従って後退する。
アスナが恐れたのはボスの凶暴化……つまり、HPが少なくなると攻撃力が急上昇するボス専用の状態異常である。
果たして……雄叫びを上げたると破壊されて失った片方の右手が再び生え、、背中に背負った斧を両手で握りしめた。四本の手全てが斧を持つと、よりいっそう不気味な姿となる。
最初に一撃を喰らって吹き飛ばされた盾部隊がアスナの号令で再び結集し、最も防御力が高い者が前に出て縦一列に並び、全力でボスの一撃を弾き返す構えを取る。たった一人が攻撃を受け、その者が吹き飛ばされないよう後ろの者全員が支えるのだ。
ボスは四本の手を同時に振りかぶると、最も前にいる一人に容赦無い一撃……いや、手が四本だから四連撃を叩き込む。それぞれの攻撃が1/2に少し満たない量のHPを削る。怒涛の四連撃は本来なら耐え切れない攻撃だが、そこは攻撃が集中するプレイヤーを一人に絞ったからこそできる戦術がある。一発攻撃を喰らう度に後ろに控えたプレイヤーが緊急用の結晶で回復するのだ。前衛はぎりぎりで攻撃を弾き返すことに成功し、ボスが大きく態勢を崩す。そこにキリトとマルバが同時に『弦月』を打ち込み、見事転倒させた。
「総員、全力攻撃!!」
アスナの号令とともに全員がスキルをめちゃくちゃに打ち込み、ボスのHPは1ドットもあますところなく喰らい尽くされた。
【Congratulations!!】
システムメッセージが浮かび上がり、ぎりぎりの戦いは幕を閉じた。
「おっ、武器破壊ボーナスだ!」
マルバは『You've Got the Special Bonus!!』の表示を見て少し喜んだ。
にやにやしているキリトはまたもやラストアタックボーナスで貴重なアイテムを入手したようだ。羨ましい。
「よっ、ナイスファイトだったぜ、《双剣》。」
と声をかけるのはエ
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