第四十八話
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この部屋は二人でシェアしていると聞いていたが、ベッドが一つしか無かった。
…つまり二人は毎晩一緒に寝ていると言う事?
何?もしかして二人はそう言った関係?
うわぁ…ユーノ頑張れ、マジで。
まあ、俺は見なかったことにしよう。その方が俺の精神衛生上いい気がする。
俺はベッドを抜け出すと、前足を手前に伸ばし、後ろ足を伸ばすとグッと背筋をのばした。
さてと。
「もう行くの?」
俺の後ろ、ベッドの上に、上半身だけ起き上がったなのはさんが眠気眼でこちらを向いている。
「そろそろ戻らないとね。ソラ達も待ってる」
「そっか。そうだよね」
「その子…ヴィヴィオの事は任せてもいいんでしょ?」
「任せてよ。ちゃんとヴィヴィオちゃんの面倒は見るよ。少し事情が複雑だけど、ちゃんと受け入れてくれる家庭を探すつもり」
「そう」
「……なんかアオ君ってわたしの事、妹扱いしてない?」
「うん?そうかな。うーん、ちゃんとなのはさんとなのはは別人だと認識していると思うんだけどね。ごめんなさい、少し気が緩んでしまってました」
そう言えばもう少し丁寧口調で接していたような気がする。
一月以上もゲームの中だったから忘れてしまったか?
「ううん。いいの。なのはちゃんと同じように話してくれていいから」
「そう?」
「うん。今まで少し距離を感じてたからね。過去のわたしがあんなに懐いているのを見るのは凄く不思議な気持ちだったけれど、ふふっ、少しだけ分った気がする」
うん?
「なんでもない。行ってらっしゃい、お兄ちゃん」
「……行ってきます」
なんか最後はからかわれた様だが、まあいいか。
一応はやてさんにメールを送信し、俺はグリード・アイランドへと戻った。
再び降り立ったグリード・アイランド。
ソラたちに念話を繋げると、マサドラの宿屋に居るそうだ。
俺は強化した四肢で全速力で草原を駆け抜け、岩場を走破し、ソラ達に合流する。
宿屋の宿泊部屋のドアを開け、中に入る。
「あ、お兄ちゃん。お帰りなさい」
「ただいま、なのは」
「お帰りなさい、アオ」
「おかえり」
「ただいま、フェイト、ソラ」
挨拶を済ませると、取り合えず俺はソファに腰掛ける。
「ゴメン、少し事情があって遅れた」
「…まあ当初に設けた期日以内だったから良いけどね。
そうだ。スペルカードは40種類コンプリートできたわ。まあ、使うのはお金だけだったしね。ダブりカードなんかを売却すれば良いだけだしね」
まあ、Bランク以上の指定カードの売却値段は1000万Jとかが相場だしね。
その代わり、Bランク指定カードの店売りの値段は億からだった
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