第四十八話
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「アオ君だって困るよね?」
「うん?別になのはとなんていつも一緒に寝てるけど」
「いつも一緒に!?」
「一週間の内半分は家に泊まりに来るし、いつの間にか俺のベッドに入っていることなんてしょっちゅうだったね」
「そ、そうなの!?」
まあ、このなのはさんは俺の知っているなのはではないし、異性と一緒に寝た事なんて自分の父親くらいしか無いのではないだろうか。
「そうですね。とは言え、さすがになのはさんとなのはは違いますね」
年齢も俺よりも上だし、その体は少女ではなく大人の女性だ。
流石にやばいか。
うーん。
仕方ない。
「ヴィヴィオー、なのはさんも困っているから、今日は俺の変わりに猫でも抱いて寝てよ」
「ううーねこ?どこにいるの?」
「ちょっとまってて」
一瞬で俺の体が溶け、その後には一匹の猫が姿を現す。
「え?え?アオ君って変身魔法使えたの?」
「ええ、まあ」
「わあ、ねこちゃんだ。おいで」
「はいはい」
とてとて歩み寄る。
「にゃんにゃん」
されるがままに撫でられている俺。
その後ぴょんとベッドの方へと飛び移る。
「ヴィヴィオーおいで」
「うん」
くるんと丸くなった俺を抱き寄せるように横になるヴィヴィオ。
「わあ、ふかふか」
それはベッドなのか?それとも俺か?
まあ、どちらでもいいか。
「え?まあ、猫なら?うん?でもあの猫はアオ君だよね?だったら…でも…あ、そう言えば昔ユーノくんも動物になって一緒の部屋で寝てた事が?あわわ」
なんか混乱しているなのはさんをよそにヴィヴィオの寝息が聞こえてくる。
しかし、その手はしっかりと俺をホールドしている。
抜け出せなくは無いけれど…今日一日くらいは付き合ってやってもいいか。
ソラたちにはちゃんと謝ろう。
「くぅ…」
隣に感じる小さな寝息と、高い体温に俺も次第に眠りについた。
「うにゃぁ…二人とも寝ちゃったし、どうしたらいいの?うーん、大丈夫だよね、アオ君にしてみたらわたしは妹みたいなものだし。うん、それじゃわたしも一緒に…うわぁ、あったかい」
なんだかんだ混乱しながらも結局なのはさんはベッドに入ったようだった。
意識が覚醒する。
一晩の間にヴィヴィオの拘束も解け、ようやく自由に動けるようになった。
布団から抜け出ようともぞもぞ動いてどうにか枕元へと移動する。
左を見るとどうやら観念して一緒に寝ているなのはさんの姿が。
右を見ると…うん?いつの間にかこのキングサイズのベッドに入り込んで寝ているフェイトさんの姿があった。
それもさも当然のような感じで…
そう言えば、
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