第四十八話
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で動かせない。
魔法攻撃はソルがいるからシールドを張れるだろうが、両手に持っているトンファー型のデバイスを見るからにインファイター。
オーラを両足に集めて強化する。
いざとなったらいつでも逃げれるように。
ググッとトンファーの女性の四肢に力が入る。
「シスター・シャッハ。ちょっとよろしいでしょうか」
此方を警戒していたトンファーの女性。シャッハと言うらしいその女性が、後ろにいたなのはさんの声でその緊張が緩む。
「あの…、はあ」
不承不承といった態度では有ったが臨戦態度を緩めてくれたらしい。
と言うか、俺には何故武器を向けられたのかも分らないのだけれど。
「あの、アオ君。わたしたち、その子の事を探していてね。…ちょっと事情のある子なんだ。だから、いっしょに来てくれると助かるんだけど」
まあ、俺は取り合えず病院の受付に連絡を取ってだれかに引き取ってもらおうと考えたし、なのはさんの管轄内ならば大丈夫だろうと考え、なのはさんの言葉に頷いた。
さて、あの後シャッハ・ヌエラと名乗った女性にお詫びを言われ、まあ、俺には直接被害が無かった事もあり、気にしていないと答えた後、なのはさんの計らいでヴィヴィオを連れて三人で機動六課へと戻った。
戻るさなか、念話でヴィヴィオの大体の現状を教えてもらった。
先日保護した違法研究で生まれたかもしれない人造魔導師の素体の可能性が高いらしい。
本来ならば俺には教えるべきでは無い情報だが、ヴィヴィオが俺から離れないのでかいつまんで教えてくれた。
六課についてもヴィヴィオは俺のことを放してくれない。
なのはさんが自分の事を心配してくれているのが分るのか、だんだん心を開いてくれているらしいのは見て取れる。
そして夜。
「ヴィヴィオ、そろそろ放してくれない?」
「…やぁ」
嫌って…
「ヴィヴィオ、アオお兄ちゃんも用事があるんだよ。余りわがまま言わない」
「やぁだっ」
さらにしっかりと握られる俺のズボン。
取り合えずなのはさんの部屋で預かる事になったらしいヴィヴィオをつれてなのはさんの部屋に行ったのだけど…
「ほら、ヴィヴィオ、そろそろ寝る時間だよ。俺は自分の部屋に戻らないとだから放して」
「そうだよ、わたしが一緒に寝てあげるから」
「アオもいっしょにねる?」
一緒にって…まあ、なのはと一緒に寝る事なんてしょっちゅう有るけど…
じっとなのはさんを見る。
あ、眼が合った。
びくっとした後、顔を赤らめて俯いてしまったなのはさん。
おや、少しかわいい反応。
「そっそれはねっ!ちょっと、えっと、その…ね?」
ね?と言われても子供は分らんて。
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