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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
永久に添い遂げる
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まぁそうとも言うけど…

「しかしコレじゃ先に進めないぞ!この先に『祠の牢獄』があるというのに…」
ところがドッコイ大丈夫なんだなコレが!
「モニカさん!その点は大丈夫です…ですから、もう1度船をオリビアの岬へ進めて下さい!」
私は愛の思い出を握り締めながら、モニカさんに再度岬への通過を進言する。

船は進み岬を抜ける直前、またも悲しげな歌が聞こえ、海流に乱れが生じる。
皆さん逆送に備えて踏ん張ってます…
でも大丈夫。
「オリビアさ〜ん!エリックさんからの愛のメッセージを届けに来ました!この『愛の思い出』を受け取って下さい!!」
私は愛の思い出を天高く掲げ、オリビアに語りかける!

すると、周囲に響いていた悲しげな歌が止み、私の目の前に男と女の幽霊らしき人物が現れ見つめ合っている。
『ああ、エリック!私の愛しき人…貴方をずっと待ってたわ…』
『オリビア…僕のオリビア!もう君を離さない!』
『エリック!』『オリビア!』
あぁん…これで恋する2人は永久に結ばれたのね…


ウットリ夢気分から醒めると、当たりは静けさを取り戻しており、船は岬を通過していた。
「よ、良かったですね…愛し合う2人が一緒になれて…」
何かマジでシラけた空気なので、気を使う私…

「勝手だなぁ…散々迷惑かけておいて、詫びの一言もなく消えていったよアイツ等!」
「父さん…幽霊相手に無茶言わないで下さいよ…」
違うだろ…死して尚愛し合う2人の幸せを祝おうよ!
「ま、まぁ…これで先に進めるわけだし…良いじゃないですか!?」
う〜ん…2人の幸せを祝っているのは私だけの様子…アルルさんも話題を変えようとしますわ。


「それにしても………何でマリーは、この『オリビアの岬』に呪いが掛かっている事を知ってたんだ?そうじゃなきゃ『愛の思い出』を探しに、ワザワザ幽霊船まで行かなかっただろう!何故だい?」
ギャース!
鈍感お兄ちゃんがその事に気付いた!?
“前世の記憶?”って言えばこれ以上突っ込まれない?…ムリよね!

何て言い訳しよう…
「え…え〜とですねぇ…コレはですねぇ…その〜…」
全然思い付かない…
た、たすけてパパぁ〜

「はぁ…ヤレヤレだな…」
困り果ててしまいお父さんに目で助けを乞うと、溜息混じりだが援護してくれそうです。
「何ですか!?何なんですか、その呆れる様な溜息は!?」
お兄ちゃんは不満そうだけどね。

「ティミー、よく聞け!情報というのは、何気ない雑談の中にも含まれているんだ!マリーは数々の情報を選別し、今回の事件解決の結論に至ったんだ!」
ほう!?一体どんな雑談に?
「ど、どんな情報があったと言うんですか!?」

「以前、モニカが幽霊船の逸話を話してくれたろ…そこには『エリック』と『
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