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大陸の妖精
サタン降臨
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ぐうぅう!!」


ミラとアルトが倒れているカナに駆け寄る


小さな呻き声を上げ、のたうちまわるカナ



「しぶとい、さすがギルドの古株といったところか」


崩れた石橋の上に立つフリードは、カナたちを見下ろす


右手にはレイピアが握られていた



「取り消しなさい・・・ジュビアを『ファントムの女』と言った事を取り消しなさい!!!!」


カナは涙を流し、枯れたような声でフリードに怒鳴った


鋭い目つきで睨むが、フリードは意に介さない様子だ



「う・・あぎっ・・ばはっ!!」


カナの体中から骨が軋み、折れる音が聞こえる


苦しそうに喉を押さえ、血反吐を吐いたカナはそのまま白目をむいて気絶した



「カナ!!」


「くっ・・ミラさんは下がってて!!」


背負っていたエルフマンを壁に凭れさせ、アルトはフリードの方へと走り出す



「次の相手はお前かアルト・・・エバを倒した実力、見せてもらうぞ!」


「!!」


フリードはレイピアを振り、何かの文字を書いて放つ


それを見たアルトは飛んでくる文字をかわし、崩れた石橋の端に立つ



「いい加減にしろよフリード・・俺たちは仲間だろうが!!」


「かつては。しかし、その構造を入れ替えようとしているこのゲーム内では、その概念は砕ける・・ラクサスの敵は俺の敵だ」


レイピアの先をアルトへ向け、冷静に言い放つフリード



「これでもまだ仲間と言えるか?」


「!?」


冷たい声でそう言ったフリードはレイピアに魔力を込め、ミラへと視線を向ける



「まさか・・!!」


フリードがやろうとした事に察しがついたアルト


急いで石橋から降り、ミラの方へ走る



「闇の文字(エクリテュール)痛み=v


「!!」


書かれた文字がミラへと放たれる


カナとエルフマンは気を失っており、助けに入る事は出来なさそうであった



「(間に合えーー!!!)」


文字がミラに直撃する寸前、アルトが間を割って入った


すると、アルトの胸元にはフリードが書いた文字が記されていた



「ア・・アルト・・・!?」


「良かった・・怪我は―――――!!!?」


言葉の話す途中、激しい激痛がアルトを襲う


体中を駆け巡る堪えがたい激痛に、アルトが苦しみ膝をつく



「ぐ・・が・・ぁ・・・!!!」


「アルト!!」


「その文字は現実となり、お前の感覚となる・・・闇の文字(エクリテュール)恐怖=I!!」


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