怪物祭2
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目の前。
こちらに気づいていたモンスターは数多の触手で迎撃しようとするが、全て無駄。神牛の発する雷に全て焼かれ炭化していく。
止めれるものなら止めてみろよ!!
雷を伴い爆進する戦車。
攻撃する術を失ったモンスターは避けようとするがもう間に合わない。
突き進む戦車は三匹もろともぶっ飛ばす
その攻撃で一体は灰と化し、もう二匹は体の半分を雷で焼かれた。
魔石の破壊まではいかなかったようだが、ほぼ瀕死といってもいいだろう。
なら、後は大丈夫だよね!と、勝手に解釈した俺はそのまま闘技場の方向へと戦車を進めた。
あとに残ったのは、なんだあれは、と言いたげな目でその姿を見送る三人と
「……さっきの人…?」
戦車に乗った人物を見た【剣姫】だった。
ーーーーーーーーーー
とある少年が、住民から称賛を受けて主神とお話ししている頃
俺は説教を受けていた
「確かに僕は緊急を要するなら使っていいと言ったよ? でもね、式。ロキの眷族が見てる前で使うことはないでしょ!?」
理不尽である
「いや、だってそんなこと一言も言ってなかったじゃないですか?」
「そうなんだけども……! あぁ! これ、あいつの耳に入ったら、絶対なんか言われるよぉ〜!」
どうやら、バルドル様の言う緊急を要するというのは、一般市民が危険なら助けろということだった。
第一級冒険者を、それもロキのとこ助けてどうすんの!?ということか
「まぁ、バルドル様。 そう怒らないで下さいよ。見方によれば、【ロキ・ファミリア】の冒険者を助けたことにもなりますから」
「む? 確かに、言われてみればそうなのか……」
ハーチェスさんの言葉に、むうっと考え込むバルドル様は暫くして、ならいいや、とあっさりと許してくれた。
「僕が緊急とはいえ、使っていいって言ったんだ。 なら、僕にも非はあるしね。 でも、気を付けておくれよ? 他ならともかく、ロキとかフレイヤのファミリアに目をつけられたら、上位派閥とはいえ僕らのファミリアはすぐ終わっちゃうよ」
「流石にそこまではいかないと思いますけど……」
「分からないよ? 戦争遊戯とか仕掛けられたら神達ノリノリで賛同するだろうしね」
最大派閥がやるか?とか思うが、まぁバルドル様の言うことは分かる。
ようはこのファミリア内で、突出している俺が目立つのはヤバイと言うことなのだろう。
「……んじゃ、以後気を付けます」
「うん。そうしてくれ」
正座を解き、立ち上がった俺はそのままリビングをあとにした。
|怪物祭《モン
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