怪物祭2
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だが、それでも第一級冒険者の拳や蹴りど。かなりの威力を持っているのは間違いない。
にもかかわらず、その攻撃をもろともしない緑のモンスターは一体何なのだ?
それも三匹
「……いわゆる、これが緊急事態ってやつかな……」
あんなのが街にいる時点で、十分緊急だろうに
まだ現地までは距離がある。
単身乗り込むのもいいが、今の俺は手持ちの無しだ。 あのアマゾネスの様に殴打で戦おうとは思えない。
ほんと、こんな事ならどれでもいいから一つは持ってくるんだった。
「……ま、愚痴るのはあとにしようか」
今さっき、【剣姫】のもつ剣が砕けたところだ。状況を察するに、かなりヤバイのは分かる。
【ロキ・ファミリア】の面子に俺の魔法がバレるのは、バルドル様はあまりいい顔しないかもしれないがな。
「【来たれ、神威の車輪】」
超短文詠唱
だが、それに似合わない威力を秘めた召喚魔法。
世界制服のために大地を駆けた騎兵の英雄であり、王
征服王イスカンダル。またの名をアレキサンダー
「【ゴルディアス・ホイール】」
稲妻が迸り、そして空間を焼いた。
小さな隙間が空間にできたかと思えば、次にはその隙間が大きく開かれた。
そして姿を現した二頭の牛
雷気を纏ったこの牛は神牛
その二頭に引かれて壮麗に飾られた戦車も姿を見せる。
「さぁ、いっちょやるか」
俺のその声に二頭の相棒も、ブフゥッ、と鼻を鳴らす。
そんな様子に、なにこれちょっと可愛いとか思ってしまう俺はおかしくないはずだ。あれだ、愛着というやつだ。
「ハイヤァァァッ!!」
握った手綱を打てば、二頭がヴォオオオオオ!!!と鳴いて走り出す。
牛だけでもかなりでかいこの【ゴルディアス・ホイール】は全体を見れば、かなりのでかさを誇る。
そんな戦車が突進するのだ。威力は保証する
凄まじい音をたてて爆走するこたらに気づいたのだろう。アマゾネスの姉妹に 【剣姫】、エルフの少女の視線がこっちに向いた。
「ちょっと! なにか来るよ!?」
「私が知るわけないでしょ!?」
慌て始めるアマゾネスの姉妹だったが、さすが第一級冒険者というべきか。
格闘戦のため、今までモンスターの近くにいたが、すぐさまその場から離脱。
【剣姫】もエルフの少女とともに持ち場から離れた。
これで残ったのはあの変なモンスターのみ!!
心置きなくぶっ飛ばす!
「【遥かなる蹂躙制覇】ォオオオ!!!」
二頭の神牛に、より一層雷が迸る。
手綱を握った手に力がこもる
「ALaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLa!!!」
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