怪物祭2
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場が初めてだったりする。
まぁ、初っぱなからあの犬の野郎との印象は最悪なんだけども
「それよか、お前もギルドに頼まれたのか?」
「……ん。 六匹は討伐できた」
「……うそん」
あれか、さっきみたいに飛んで移動して、一撃で終わらしていったのかな?そうなんだよな?何それ怖い。
てか、【剣姫】が飛べるということに驚きだ。魔法か何かなのだろう。
「あと一匹……シルバーバックがまだ」
「そりゃ、俺も見てないな……」
まぁ、考えたところで、魔法とかスキルは、冒険者が秘匿すべきものだ。詮索する気もない。
と、ここで【剣姫】の視線が俺の手元、正確には俺の持つ木の棒に集まっていることに気づく。
まぁ、知らんやつからすれば、気になるのは分かる。何せ、一目見ただけでは、これが木の棒だとわかるやつはまずいない。
そもそも、木に見えないし
「……それ……何?」
「武器だ。 今回の頼まれ事に用意した、な」
嘘は言ってない。すべて事実だ
「……? ……そう」
すると、彼女は一瞬首を傾げたが、次には興味をなくしたかのように辺りを見ると、それじゃあ、と言って何かを呟いた。
魔力が練り上げられたのを見るに、魔法だろう。風が彼女を覆ったかと思えば、すぐにこの場から飛び出していった。
「……風の魔法か何かか?」
言っても仕方ないことだが、とりあえずいってみた。意味はない。
「……このあと、どうすっかなぁ……」
俺が一匹をやってる間に他の六匹を始末してしまうようなやつだ。そのうち、シルバーバックも彼女がやってしまうだろう。
つまり、俺、いらない人
なんちゅーこっちゃ
はぁ、と深いため息をつくと、俺は手に持っていた木の棒(今の状態だと、とても木とは呼べないが)を後方に放り投げる。
俺の手から離れた棒は、それだけで赤黒い色が抜けていき、本来の色を取り戻すと、カランッカランッという音を石畳の上で響かせた。
「……まぁ、一匹はもらったし、ラッキーといやそうだよな」
下手したら、逃げたの全部あの【剣姫】に持っていかれたかもだしな。
とりあえず、役目は終えたため、その報告にバルドル様のところまで急ぐことにする。
ーーーーーーーーーー
「……なんだよありゃ……」
で、現状報告
何か、緑の蛇みたいな植物みたいなモンスターが暴れて、それを【ロキ・ファミリア】所属の第一級冒険者が苦戦して戦っていた。
「おいおい……【大切断】に【怒蛇】、【剣姫】にあれは……【千の妖精】か? あの面子で苦戦って……」
あのアマゾネスの姉妹は武器がないようで、格闘戦
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