変化は永遠に……
終章 東方変形葉
東方変形葉60話「そして変化は続くのか」
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つながり、たちまち光の筋による鎖によって世界が覆われた。
「全世界との力素供給接続を確認。現実世界への力素供給を開始」
手のひらを地上に向けると、青白い閃光が発生した。
眩しすぎて地上で何が起こっているかはよくわからなかったが、少なくとも地球に力素が溜まっていくのはよくわかった。
そう。
天災とは、地球の活動がさかんである証拠ではあるが、それと同時に力素の不安定が関係してくる。
ならば、地球を力素で満たしてムラをなくせばいい。
少し前までの俺にはできなかったことだ。
なぜなら、さすがに力を使いすぎるからである。しかし、神力が無尽蔵に湧く今ならば可能だったのだ。
そして程なくして、地球に力素が完全に溜まったことがわかった。
それと同時に、俺の視界はみるみるうちに白くなっていった。
? ? ?
「まずい、封印が解けるわよ!」
封印の異変を察した霊夢が、そう叫んだ。
「ちょっと早いわね」
「まあ、この程度のイレギュラーは想定済みみたいなものだけどね」
「ちょっとは危機感感じなさいよ!?」
ゆったりしている紅魔組に、霊夢は衝撃を受けた。
しかし、目にとらえることを許さないほどの小さな震えが、レミリアとパチュリーを襲っていた。
結界「魅力的な四重結界」
紫がスペルカードを唱えたのと、封印が解けるのはほぼ同時だった。
「ふふふ、この程度の封印で、この私が静まるとでも?」
「大丈夫よ、元からそんなこと思ってないから」
紫はスキマで妖怪を幻想郷上空に移すと、レミリアやパチュリー、霊夢が一緒になってスペルカードを唱えた。
境界「生と死の境界」
神槍「スピア・ザ・グングニル」
日符「ロイヤルフレア」
神霊「夢想封印」
いずれも、スペルカードの中で強い部類に入る攻撃が開始された。
「ふん、幻想郷の攻撃はそんなものか」
すらっと大きな剣を取り出し、一振りした。
すると、瞬く間に攻撃を吹き飛ばしてしまった。
「なん……ですって?」
その恐ろしい力に、レミリアが思わず目を見開いた。
暗血「王家の病」
霊夢たちの周りに、赤黒い塊がまとわりつく。そして、塊から紅い光線が無数に放たれ、瞬きさえも許さぬ攻撃が開始された。
「警鐘陣っ!」
とっさに霊夢が守護結界を張る。今はもちこたえているが、長くはもちこたえられないだろう。
「……しまったわ。まさかあの妖怪、私の能力を封じる術を持っていただなんて」
「はぁ!?」
紫が珍しく、失敗したような顔で呟いたので霊夢が思わず大声で反応した。
「くくっ、さすがに大賢者様でも気が付かなかったみたいだな。能力が制限される空間に誘導されたことに。ふふふっ、ふははははははははははははははははははは
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