黒魔導士
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てんなよ!!」
「適当なことではありませんよ。お嬢さん」
「その男は、俺たちが探し求めているゼレフなんだよ、嬢ちゃん」
カラスとライオンはそう言う。ゼレフのことも突っ込みたいけど・・・それよりも今は重要なことがあるんだ。
「お前ら、よく聞けよ・・・
俺は男だ!!」
「「何ー!?」」
「シリル〜!!今はそれはそんなに重要じゃないよ〜!!」
俺が正しい性別を教えたら、カラスとライオンは目が飛び出すくらいの勢いで驚いていた。
それとなセシリー、性別は大事だぞ!!すごい大事!!
「それは失礼しました」
「んじゃあガキ。俺たちはゼレフを探しにいくから・・・」
カラスは翼を広げて飛び上がり、ライオンは腰につけた刀を鞘から引き抜く。
「ここで消えな!!」
ライオンがそう言いながら俺に刀を構えて突進してくる。俺はそれをジャンプして避ける。
しかし、
「無駄ですよ」
「なっ!!」
俺がよけた先にはカラスが待ち構えていた。
「喰らえ!!」
「させるか!!」
カラスが俺に殴りかかってきたが、セシリーが間一髪で俺をつかんでくれたおかげでそれを交わす。
「この猫・・・飛べるんですか」
「ほう、実におもしろい」
カラスとライオンは俺たちを見ながらそう言う。俺は一度セシリーに下ろしてもらう。
それにしても、なんで悪魔の心臓がゼレフを探しているんだ?
あれ?というか待てよ?よく考えると・・・人を探すのに二人だけで来るわけないよな?だって効率が悪いもん。もしかしたら・・・
「セシリー!!このことをエルザさんたちに伝えてきて!!」
「え!?シリルは〜!?」
「俺はこいつらを止めておく。もしかしたら、こいつらの仲間がこの島に来てるかもしれない!!」
「うん!!わかった!!」
セシリーはすぐに簡易ベースへと戻っていく。上空から探せよ、道に迷うからな。
「ふははははは!!もう遅いわ!!ガキ!!」
「おそらく、もうすでに何人かは倒されていることでしょう」
ライオンとカラスは俺を見ながらそう言う。
「やっぱり、他にも仲間がいるんだな?」
「まだ私たちを含めて四人しか来てませんが・・・」
「まぁ、こんなギルド、四人もいれば十分だがな!!」
この二人・・・ずいぶん調子に乗ってるじゃねぇか・・・
「うちを・・・妖精の尻尾をなめるなよ!!」
俺はカラスとライオンに向かって突っ込んだ。
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