黒魔導士
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何かの音がする。また変な生き物が出てくるのか!?
「逃げるぞ!!セシリー!!」
「うん!!」
俺たちが走って逃げようとすると、
「待ちな!!嬢ちゃん」
「「?」」
人の声が聞こえたため、俺とセシリーは思わず立ち止まって振り返る。誰だ?聞いたことがない声だったけど・・・
そこにいたのは・・・
「ライオンに・・・」
「カラス・・・かな?」
俺たちの前に現れたのは、鎧を着たライオンとカラスらしき人・・・じゃないな。ライオンはライオンだし、カラスはカラスだな。
「というか、今しゃべったのってあなたたちですか?」
「そうだ!!我が名はアイズ!!」
「自分はルイズと申します」
「「ライオンとカラスがしゃべったー!!」」
「いや・・・猫がしゃべる時点で大概だからな?」
どうやら、ライオンっぽいのがアイズで、カラスっぽいのがルイズって名前らしいな。それにしても、まさかしゃべるライオンとカラスがいるとは・・・この天狼島って本当になんなんだ?
「シリル〜!!あいつらのギルドマーク・・・」
「ギルドマーク?」
ライオンとカラスがギルドマークなんかつけてるかよ、と思いながら見たら・・・二人とも、鎧のお腹の部分にどこかのギルドマークが入っていた。最近のギルドは、動物もギルドマークいれて・・・いや、うちにもいたな。セシリーたちがギルドマーク入れてたな。
「あのギルドマーク・・・悪魔の心臓だよ〜!!」
「悪魔の心臓!?」
セシリーにそういわれ、俺は思わず驚いてしまう。
悪魔の心臓って、確か六魔将軍と並ぶバラム同盟の一角で、闇ギルド最強のギルドってところのはず・・・なんでそんな奴等がこの島に?
「もしかして・・・さっきの男の仲間か!?」
「さっきの男だぁ?」
「黒い髪の植物とかを枯らしてしまう黒い波動を放つ男だよ〜!!」
俺たちがそう言うと、ライオンとカラスは顔を見合わせ、笑みを浮かべる。
「やはり・・・マスターハデスのいった通り、この島にゼレフがいるみたいですね」
「おお!!こりゃ、こいつをとっとと殺っちまって、ゼレフを捕まえれば、俺たちも幹部昇進できるぜ!!」
ゼレフ・・・って、確か・・・
「あれ?ゼレフって400年くらい昔の人だよね〜?」
どうやらセシリーも、俺と同じことを考えていたようだ。ゼレフは確か、400年前に世界を混沌に陥れた人物だったはず・・・だけど、俺たちのさっき見た人は、ナツさんとほとんど年齢も変わらないくらいだったはすまだ・・・多分20歳前後だと思う。
あの人が400年も前から生きている人のはずがないだろう!!
「お前ら!!適当なこと言っ
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