第7話 悪魔の要求
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が流れた。
「では、死んでもらうだけだ」
武市は再び背を向けようとしたとき。
「ま、待て。わ、わかった。会見を開かせよう」
象二郎は俯いた。
「では、行こう。容堂の元に」
武市は再度後ろを向き歩き出した。
「ま、待て」
「まだ、何か?」
武市は象二郎の再度の呼びかけに足をとめ、苛立つことのない冷静な口調で言った。
「支度をさせてくれ」
象二郎はなるべく時間をかけたかった。
「そのままでよい。それとも、まだぐずるようなら」
武市は顎でハリネズミのような男に合図を送った。と当時に象二郎は風を感じたように思えた。そして、下を見ると後ろで震えたいた老人の首が転がっていた。
「ご、ごすけ」
象二郎は後ろを向くと手をばたばたさせ首を探しているような老人の姿を見た。
「う、うわぁー」
象二郎が飛び退くと同時に首から大量の血が噴き出した。
「さぁ、行こうか。象二郎」
顔を引きつかせて固まっている象二郎の肩をつつくようにハリネズミの男が押した。
「い、以蔵」
象二郎はにやにやと笑っている以蔵の顔をじっと見つめた。
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