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ルイズが赤い弓兵を召喚
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補給してるわけ?
 私そのレイソウなんてもの知らな

「君の荷物の中にいれてある」

 一言言いなさいっての!

 なんて言っている間に到着。

「うそ……」

 ああなんてこと。

「フネが壊れて、いや、壊されているな。考えられるとすれば」

 ワルドしかいませんよね。
 でもこれじゃあ。

「マスター」
「黙って」
「もう反乱軍との戦闘が始まる」
「黙りなさい」
「ルイズ」
「嫌よ!私はあんたのご主人様なの。だから……」

 アーチャーにこの戦いを覆すことが出来るのか、私には分からない。
 でもそんなことは二の次三の次だ。
 令呪を使ってまで、彼に続き(・・)をさせたくない。
 それは昨日考えた、一つの思い。
 彼が示した選択肢に対する答え。
 
 何よりこいつは私の使い魔。
 手放したりなんてしないしできない。

「まったく。こんなところで頑固さを発揮されても困るのだがね」

 珍しく本気で困っているらしいアーチャーは、腕を組み目を閉じた。

ズウゥゥン……!

 音と、小さな揺れがする。
 どうやら反乱軍からの砲撃があったらしい。

「ルイズ」
「嫌」

 アーチャーの一言が、私の決意を打ち砕く。

「私は、自分で君との契約を断つことができるんだ」

 選択肢は、無くなった。


――――――――――――


「皆武器は持ったか! 今から我らは突撃を開始する!その死に様で以て我らの誇りを」
「お待ちください、殿下」

 ウェールズ皇太子が発する檄を止める。

「君達!どうしてここに!?」
「フネが壊されていました。既に、私達にも退路はありません」

 一本前へ踏み出す。

「殿下、アーチャーの参戦をお許しください」
「な、何を言うのだ。彼は君の使い魔。トリステインに属する者。そんな彼が参戦すれば、奴らにトリステイン進行の大義名分を与えることになる。第一これは既に勝敗が決まった戦。君達を巻き込む訳にはいかないよ。彼らはいずれ此処に来よう。トリステインの貴族と言えば、殺される事は」
「殿下。アーチャーは、参戦する時には既に、私の使い魔ではなくなっています。加えてアーチャーは未だ、殆どその存在を知られていません。問題は、ありません」

私は(・・)参加しない。

「しかし……」
「勝てる」

 アーチャーの宣言は、何処か厳かに。

「マスターの命令とあらば、この程度の差、私が覆して見せよう」
「そんな馬鹿な!」

 そう、いまアーチャーは言ったのだ。
 五万の差を一人で埋めると。
 アーチャーが歩き出す。

「ではマスター。命令を」

 こちらをちらりとも見ずに。
 その大きな背中
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