メスト
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、今年もダメだったかぁ・・・」
メストはグレイたちが向かった方を見たあと、ガッカリと肩を落とす。
「私が役に立たなかったから・・・頑張ろうって決めてたのに・・・」
ウェンディは自分がメストの役に立てなかったことに悲しくなり、顔を覆って涙を流す。
ちなみに、ウェンディはグレイとロキが梅干しを食べて、その( ̄* ̄)顔にやられてしまってたりする。
メストはそんなウェンディの方を見る。
「いや・・・いいんだ。それより、ケガはなかったかい?」
「・・・うん・・・」
ウェンディは顔を隠したままうなずく。メストはそれを見て安堵の表情を浮かべる。
その頃、シリルたち一次試験合格者たちは・・・シリルside
「では、S級魔導士昇格試験、二次試験の内容を発表する」
俺たちはマスターの方に視線を移す。
一次試験は運と武力を試す試験だったからなぁ・・・二次試験は何を試す試験なんだ?
「二次試験はこの島のどこかにある、初代ギルドマスター、メイビスの墓を探すこと」
「初代ギルドマスター?」
「メイビスの墓・・・」
「なーんだ、簡単じゃねぇか」
「あい!」
ナツさんたちは試験内容を聞いてそう言う。確かに、一次試験とは違って運も武力も関係ない。ただ、島の至るところ探してお墓を見つければいいだけなのか。それなら楽に合格できそうな気がするぞ?
「制限時間は6時間!!いいか?6時間じゃぞ?」
ん?なんでそんなに制限時間を強調した?
「ワシはメイビスの墓で待っておるぞ」
マスターはそういってその場からいなくなる。あれ?この試験の目的は?
「よっしゃー!!いくぞハッピー!!」
「あいさー!!」
ナツさんとハッピーは早々に動き始める。制限時間は6時間。それだけあれば、お墓を見つけるくらいは簡単にできるはずだ!!
「俺たちもいこうぜ!!セシリー!!」
「うん!!」
俺たちも二次試験合格に向けて走り出した。
第三者side
「うぅ・・・ひっく・・・」
「いつまでそんな顔をしてるんだ?」
「だって・・・だってぇ・・・」
ウェンディはメストを一次試験突破させることができなかったことに、いまだに涙を流していた。
メストはウェンディの隣で、空を見上げて話し出す。
「なぁウェンディ。 この島がなぜ|妖精の尻尾の聖地と呼ばれているか、知ってるか?」
「うぇ?」
ウェンディはメストの問いに、顔を上げる。
「初代マスター、メイビスが眠る地だからですよね?」
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