第四十七話
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それからまだ二週間。
今の指定カードは31種類と言った所。
「木の葉旋風っ!」
「くぅっ!」
俺の蹴りを右腕でガードするフェイト。
勿論『流』での防御力強化も忘れない。
「はっ」
ガードして肘で俺の蹴りを押し切り、空中に投げ飛ばされた俺に向かって正拳突きを放ってくるフェイト。
「ふっ」
空中で身を捻って両手を軌道上に被せるように突き出してガードする。
突き飛ばされる勢いをそのままに俺はフェイトから距離を取る。
ざざーっ
着地した両足が砂煙を立ち上げる。
フェイトは俺の着地に隙を突き、すぐさま大地を蹴って追撃する。
「やっ」
その攻撃もガードする。
避けても良かったのだが、今しているのはフェイトの『流』の習熟度の確認。
だから俺もフェイトの『流』を使った攻撃を『流』を使ってガードする。
「よっと」
今度は俺からの反撃。
「うっ…くっ…」
連撃に次ぐ連撃に次第に対応し切れなくなって行くフェイト。
20を超えたところで終に『流』によるガードが間に合わなくなる。
「あっ…」
俺の拳が当ると思われる刹那、俺は拳を止めた。
「ここまでだね」
「…うん」
俺の言葉にフェイトは四肢から緊張を解いてオーラを収めた。
「あの…その、どうだった?」
フェイトの質問。
今日はフェイトの『流』の訓練の出来上がりを俺が見る約束だった。
前回の打ち合わせから二週間が経ち、フェイトもそろそろ及第点がやれそうだとソラが言ったためだ。
フェイト自身も早く俺たちの協力がしたかったらしく、修行に励んだようだ。
まあ、影分身での練習は経験値の習得がとてつもなく早く、二週間と言う早さでソラから及第点をもらえたようだ。
不安そうな顔で此方を見つめるフェイト。
「うん、合格」
「本当っ!やったーーっ」
まあ、『堅』を維持し、『流』を行使した戦闘で30分、本気ではなかったとは言え俺の攻撃を凌ぎ、反撃まで出来たのだから本当にフェイトの戦闘技術に関する成長には目を見張るものがある。
「よかったね、フェイトちゃん」
「うん、ありがとう、なのは」
よほど嬉しいのか、フェイトにしては珍しくなのはの手を取ってぶんぶん振っている。
「それにしても、お二人とも凄かったです」
そう言って近づいてきたのはリオだ。
「うん。まあ、アレくらい出来ても、一流の念の使い手には敵わないのだろうけれどね」
現在のフェイトは、俺たちがここで修行していた時と同等と言ったところだ。
俺達がジン達の下で修行していた時の戦闘練習、二人で全力でジンに立ち向かったが結果は惨敗。
ダ
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