第四十七話
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「分った、アオも気をつけて」
「何も無ければすぐに帰ってこれるよ。…さて、リオ、行こうか」
「はい」
俺に呼ばれてリオが返事を返した。
俺はバインダーに残された二枚のうち1枚を取り出す。
「じゃあね、リオちゃん。元気で」
「バイバイ、リオ」
なのはとフェイトが別れの言葉を告げる。
「え?皆さんは戻らないんですか?」
「私たちはまだやり残した事があるからね。リオ、今まで教えてきた事は誰にも言っちゃダメだし、無闇やたらに使ってはダメ。約束してくれる?」
ソラがリオにそう忠告した。
「え?はい。…分りました。…でも、こっそり練習するのは良いんでしょう?」
「誰も見ていないときならばいいわ。それともし、命の危険が迫ったときは躊躇わずに使いなさい。…まあ、普通に生きているのならそう言った場面に会うことなんてそうそう無いのだけれど」
「…はい」
皆とのお別れも済んだ様だし、そろそろ行こうか。
「それじゃ、行くよ。離脱使用リオ」
リオの体がなにかに引っ張られるかのように舞い上がり、飛び去ったかと思うと一瞬で姿を消した。
「俺も行ってくるよ。離脱使用」
俺の体も何かに引っ張られるようにして一瞬で視界が切り替わる。
「ここは?」
先に出ていたリオの姿を確認する。
「管理局、機動六課にある一室だね」
俺達がリオの捜索に行く時に用意され、ゲーム機が安置されている部屋だ。
さて、現実世界(まあ決してグリード・アイランド内がヴァーチャルでは無いのだが)に帰ってきたが、出た先に人の姿は無い。
いつ帰ってくるか分らないのだから仕方が無いのだろうけれど、それでも誰かが現れたらすぐに分る様な機材がこの部屋に仕掛けられているのだろうし、待てばすぐに誰か来るかな?
案の定、すぐに俺達の目の前に通信モニターが展開される。
ウィンドウには六課部隊長であるはやてさん。
「ただいま戻りました」
『ようやく戻ったんか。それでそっちが被害者であるリオ・ウェズリーやね。こんにちわ、私は機動六課部隊長、八神はやていいます。よろしくね』
「リオ・ウェズリーです。…あの…パパとママは…」
『ご両親にはすぐに連絡するから、ちょっと待っててくれるか?その前に病院に移動して、そこで少し検査させて欲しいんやけど…軽い健康状態のチェックだけや。問題なければ直ぐに家に帰れるよう手配するで。アオ君、スタッフがすぐに迎えに行くからリオちゃんとしばらくそこで待っといてな』
「了解」
その後すぐに六課スタッフに連れられて近郊の病院へと運ばれる。
医療器具を駆使して健康状態に異常が無いかチェックしている
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