第四十七話
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数分でソラとリオの居るアントキバへと到着した。
ギュイーン、シュパっ
そんな擬音が聞こえてきそうな勢いで、俺たちはソラ達の待つ宿屋の部屋の中へと到着した。
宿屋の中に直接飛び込めるわけは無く、どういった原理か、宿屋の扉が何かの力で突然開かれたようだ。
そのためソラはその腕にリオを包み込み、臨戦態勢で俺達を出迎えた。
「あ、お兄ちゃん達。お帰りなさい」
「ああ、ただいま、リオ。ソラも」
「うん。出来れば帰る前に念話して欲しかった」
それは悪かった。
とは言え、念話していてもソラの対応は変わらなかっただろう。
飛んでくるのが俺達とは限らないのだし。
ソラから開放されたリオは俺の後ろに居たなのはとフェイトとも挨拶を交わしている。
「さて、リオ」
「なんですか?」
「帰還に必要なアイテムが手に入ったよ。これで君を帰してあげられる」
「えっ?本当ですか?」
「ああ」
「パパとママに会える?」
「ああ」
「本当に!やったっ!やった!やっと帰れるんだ!」
俺達が保護した事でどうにか現実を受け止めたリオ。
泣き出すよりは単純に帰れるのが嬉しいようだ。
「それじゃ、ソラ。バインダー出して」
「ん?何するの?」
「俺も一緒に行って、きちんと送り届けてこないとね。だから、俺が持っているカードを全部ソラに預けておくよ」
「指定カードはセーブされるはずじゃ?」
「確かにね。だけど、もしかしたら帰ってこられないかもしれない。その時は3人でカードのコンプリートを目指してもらわなければならないからね」
俺は帰ってくる気だが、相手は組織だ。いくらはやてさんが信用できるからといって、他の人が信用できるかと言えばNOだ。
組織と言うのは一枚岩では無い物。
意思の統一など出来るわけも無い。
俺はそこまで人を信じていない。故に、最悪拘束されることを想定しておく。
まあ、そこまで心配しなくてもいいかもしれないけれどね。
ソラは神妙に頷いて、俺からカードを受け取った。
「もし、三日経っても戻ってこなかったら後のことは頼むよ」
帰ってこれない事態に陥ったら最大限抵抗してやる気ではいる。
その後に合流予定はソラに『口寄せ』してもらうのがよさそうだが、それはクリア後でいい。
「取り合えず、先ずはスペルカードのコンプリートとプリズン、トランスフォームの入手かな。漂流は余ったら使っちゃって」
俺達の知っている通りならば『漂流』の50回使用で『ドントルマ』へと行けるはずだ。
そこは指定カードNO99、SSランク指定カード『モンスターハンター』の入手へと繋がる。
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