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スレンダーマン?がダンジョンに潜るのは間違っているだろうか
第三話
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部だよ馬鹿野朗。」

真後ろからの突然の声。と同時に自分は地面に立っていた。視界には乗り手を失ったわが愛車が無残にもガードレールに突っ込みスクラップになるのが目に入る。
それと同時に目の前にいきなり男が出現、何が起きたか判らないうちに自分はマウントポジションを取られボコボコにされていた。

「いいか?お前は幸いまだ人を殺していない。だから今回は見逃してやる。役に立つかもしれんしな。ただ次に何か問題を起こしたらただじゃあおかねぇぞ?いいな?」

必死に首を縦に振る。そこで私の意識は途切れた。



飛び起きる。どうやら昔の夢だったようだ。いやな夢である。冷や汗がいまだに止まらない。
周りを見渡すと私の顔を覗き込むヒルコ様が見える。今帰ってきたのだろうか。

「大丈夫かい?かなりうなされていたようだが・・・」

「大丈夫です・・・ちょっと黒歴史を夢に見てただけなので。お帰りなさいヒルコ様。」

「ああ。ただいま、ヤス。」

挨拶をするとヒルコ様は横に座ってくる。ふわりと香るいい匂いに思わずドキッとする。

「さて、今日はどうだった?」

「なかなか刺激的でしたよ。マッチョな二足歩行の牛に追いかけられました。」

「二足歩行の牛ってミノタウロスのことかい?よく無事だったね。」

「まぁ追っかけられるのは慣れてますので・・・」

ここで会話が途切れリビングは沈黙に包まれる。居心地のいい沈黙だ。

「さぁ、【ステイタス】を更新しようか。きっと成長していると思うよ。」

「そうですね。」

ヒルコ様が沈黙を破り、私は上着を脱ぎそのままソファーにうつ伏せになる。
背中に前と同じように血が垂らされ、背中を滑らかな手がなでていく。
しかしある時を境にその手はピタリと止まった。

「ヒルコ様?どうかされましたか?」

「君は本当に珍しいね。またスキルが発現しているよ。しかもレアスキルのようだ。」

「本当ですか!?」

「ああ。今紙に書くよ。もう少し大人しくしていなさい。」

「わかりました!」

沸き立つ気持ちを抑えうつ伏せで待つ。どんなスキルが出るのだろうか。夢のチートスキルとかだったら舞い上がって今夜は眠れないだろう。

「お待たせ。かなり基本アビリティが伸びてるよ。」

そう言いヒルコ様は私の前に紙をチラつかせる。私は早速その紙を受け取り目を通す。

ヤス
Lv.1
力:I60→H110 耐久:I10→I60 器用:I40→H105 敏捷:I60→H115 魔力:I0
《魔法》【】
《スキル》【瞬間移動】
     【収束固定】

・・・収束固定?一体どんなスキルなのだろう?字面からは効果がまったく予想がつかない。

「ヒルコ様?このスキル
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