番外編 再会
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イモン[昔のことを考えていたのですか?]
ヒカリ、テイルモン「[え?]」
背後を見遣るとそこにはツカイモンがいた。
ヒカリ「ツカイモン、どうしてここに……?」
ツカイモン[少しね……ここは少しも変わら…いや、少し古くなったかな…?]
テイルモン[………]
ツカイモン[ここは私にとっても印象深い場所だ。ここはテイルモンがヒカリを思い出した場所]
テイルモン[っ…]
テイルモンはツカイモンの言葉に息を呑んだ。
何故それをツカイモンが知っている?
知っているのは自分とウィザーモンだけ…。
ツカイモン[テイルモン、あなたは昔、“待っている人がいる”と言っていましたね。“誰かを待っていた。ずっと、ずっと待っていた”とも…]
ツカイモンがチラリとテイルモンを見遣れば、テイルモンの小さな身体は小刻みに震えていた。
苦笑しながらツカイモンは更に口を開いた。
ツカイモン[酷いな、少なくても数ヶ月前に会ったばかりじゃないか…まあ、あの時はウィザーモンの姿だったし、最近まで敵対していたからな…]
テイルモン[まさか…まさか……]
ツカイモン[やれやれ、ようやく気付きましたか。私ですよテイルモン。ウィザーモンです]
ツカイモンの身体が光に包まれ、ウィザーモンへと姿を変えた。
ヒカリ「ウィザーモン……」
テイルモン[…………]
ヒカリとテイルモンは夢でも見ているのかと言いたげな表情をしていた。
テイルモン[……ウィザーモン]
死んだはずのウィザーモンにテイルモンは思わず呟いた。
ウィザーモン[テイルモン…]
目を見開くテイルモンに優しく微笑んだ。
見つめられているテイルモンの表情には驚きと戸惑い…。
…そして喜びが浮かんでいる。
テイルモン[これは…夢?]
ウィザーモン[夢じゃないさ…私はここにいる]
ウィザーモンがテイルモンの頭に触れる。
暖かい温もりにテイルモンは目の前にいるウィザーモンが幻ではないと理解した。
テイルモン[…ウィザーモン……!!]
テイルモンは目に涙を溜めてウィザーモンにしがみついた。
ウィザーモンは優しい瞳でテイルモンを見つめていた。
ヒカリ「でも、どうしてウィザーモンが…」
ウィザーモン[それについては私自身もあまり分かってはいない。かつて大輔達が異世界…異世界だった場所に飛ばされた際に生じた高エネルギーが私の身体を再構成してくれたのかもしれない。今はユーノ・スクライアのパートナーデジモンだ。向こうの世界でも守る物を見つけた。私は彼のパートナーデジモンとしてパートナーデジモンの責務を果たす。君と同じように]
テイルモン[パートナーデジモンとしての責務…]
ウィザーモン[ああ…
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