暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1007話
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から48機全てのファントムが射出され、T-LINKシステムによるコントールで突撃級の背後から攻撃を行い、屍へと変えていく。
 ビームソードを展開したまま背後から体内に入り込み、そのまま装甲殻を貫通して前へと出たり、あるいは連続して放たれたビーム砲が背後から次々に着弾して物言わぬ骸へとその姿を変える。
 数分と経たない間に、数万を誇るBETAの先陣である突撃級はその全ての命が奪われ、何もない荒野へとその骸を晒す事になる。
 T-LINKシステムを使ったレーダーで生きている存在がいない事を確認し、ファントムをヒュドラへと戻す。

「これで一番厄介な突撃級は始末したな」

 思わず漏れる安堵の息。
 実は、今回テロリストの誘引により襲ってきたBETAの中で最も厄介なのは突撃級だった。別に倒しにくいとか強敵だとかそういう理由ではなく、ただ単純に機動力が高くて数が多い為だ。
 ニーズヘッグを無視するのであれば、その速度のままアンバール基地へと向かって突っ込んで行き、その結果として全てを殺す前に基地に被害を与えていた可能性もある。そういう意味での厄介さだ。
 ちなみに次点で厄介なのが中衛にいる小型BETA。こちらも純粋に数の多さからだな。
 普通の戦術機であれば、難敵として認識されている要塞級、光線級は俺にとっては寧ろいい獲物でしかない。

「ともあれ、次は中衛だ。俺がこのBETA共を片付ける頃には、基地の方も何とか一段落していればいいんだけどな」

 希望的観測に過ぎないと思いつつ呟き、そのままBETAの中衛……要撃級や戦車級といった存在が集まってこちらに移動してきている方向へとニーズヘッグを向けるのだった。
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