マブラヴ
1007話
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まぁ、心配されるのは愛されているという実感が湧くからいいんだが。
ともあれその言葉を最後に、通信を切る。
次にやるべきは空間倉庫からニーズヘッグを取り出す事。
幸いここは格納庫である以上、戦術機よりも小さいニーズヘッグを取り出すのは問題がない。
特にこの格納庫は地上へと出る為のエレベーターが設置されているので、わざわざシステムXNで転移する必要もない。
そうしてニーズヘッグを取り出し、そのまま空中を飛んでコックピットの中へ。念動力のスキャンにより機体が起動。
そのまま機体を動かしてエレベーターの方へと移動する。
あるいはこの状態でもまだ生き残っているテロリストの類はいるかもしれないが、既に戦術機が全機破壊されており、ここは戦術機専用の格納庫である為かリニアガン・タンクやガン・ルゥの姿もない。つまり、何が出来る訳でもない訳だ。
エレベーターが上がっていき……ものの1分も掛からずに、ニーズヘッグの姿はアンバール基地の地上へと姿を現していた。
「どうやら、まだここから見える範囲には来ていないようだな」
安堵の息を吐き、ツイン・ドライブで空中へと浮き上がる。そのままエナジーウィングも展開し、ヒュドラのスラスターをも使ってすぐにBETAの向かってくる方向……マシュマドハイヴの方へと向かっていく。
30秒と掛からず見えてきたのは、こちらに向かって真っ直ぐ撤退してくる戦術機。しかもF-15Eって、F-15の中でも最新型だろうに。本当に、どこからこの機体を手に入れてるんだろうな。そんな風に思いつつ、次第に近づいて行くF-15とニーズヘッグ。
こっちの姿を確認したのだろう。F-15はBETAを挑発して誘引する目的で手に持っていた突撃砲をこちらへと向けてくる。だが……甘いっ!
エナジーウィングと左側ヒュドラのスラスターを使い、機体を斜めにして突撃砲の攻撃を回避する。同時に、F-15Eとすれ違い様にエナジーウィングで腰の辺りを切断。F-15Eは、腰から上下を真っ二つにされ、上半身と下半身がそれぞれ別の方向へと転がっていく。
一応殺してはいないが、ここで生き残れるかどうかは純粋にあのパイロットの運だろう。
出来れば生き残って、情報をこっちに引き渡して貰いたいところだが……難しいだろうな。アンバール基地からの応援が――敵味方にせよ――くれば、もしかしたら生き残る事が出来るかもしれないが。
「さて、取りあえず背後からの攻撃を心配する必要はなくなった。そうなると、次はお前達の番だな。嘲笑する虐殺者の名を持つこの機体の力……存分に味わって貰うぞ!」
その言葉と共に、10km程の彼方からBETAがこちらを目指して進んでくるのを映像モニタで確認する。
BETAが占領した地域は基本的に徹底的に均されてしまう
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