第一話『シンデレラ始動』
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を連呼するのみ。だが、一度空気を吸い込むようにちひろさんに指摘され、空気を吸い込んではいた。
「私は…成宮由愛…と申し…ます。この度…人員補強と言う形で…藤原隊に配属…される事になりました。皆さん…宜しく…お願いします」
途切れ途切れではあるが、勇気を振り絞って声を出す由愛ちゃん。
「よろしくね、由愛ちゃん」
「よろしくゆめちん」
「宜しくお願いします」
其々挨拶の言葉を返すと、由愛ちゃんの頬がまた一瞬にして真っ赤になっていった。
そんな彼女をちひろさんが席まで誘導していく。彼女は肇ちゃんの隣の席に座って、その後ろにはアーニャちゃんが座っていた為にお互いに軽い挨拶を交わしていた。
ちひろさんが元の場所に戻ると、
「これで紹介の方はすみましたね。では、これよりアプロディアから授かった指令を説明していきます。彼女から受け取った指令は『SPIRITS』時代までと同様に各ガンダム世界に起きた戦争の歴史の記録を行う事ですが、今回はその詳細な部分―例えば、今までホワイトベース隊と行動を共にして一年戦争の記録を行っていましたが、今回は他の部隊とも行動してまだ目にしていなかった戦いなどの記録活動を行っていきます。それが、私達の『シンデレラメモリーズ』の行動方針になります」
アプロディアからの指令や今後の私達の行動方針なども説明してくれる。
皆がこくりと頷く中、私は少々内心であり一つの疑念が生まれてくる。
「あの、すみません。それって他にも記録対象となる部隊―ホワイト・ディンゴ隊や第08小隊などが色々とあると思って良いんですよね。もしかして、その全ての部隊の記録活動を私達の部隊だけでやると言う事になるんですか…」
そう、私達だけで記録活動を行うにしてもその行動範囲には限界が出てくる。その私の言葉に皆も悩むような表情でちひろさんを見つめた。
「別に私達だけで全ての部隊の行動を記録すると言う訳ではありません。それに記録対象となる部隊は地球連邦だけでなく、ジオン軍にも幾つか存在しております。悪魔で私達は今までと同じでホワイトベース隊と行動を共にしつつ、彼らの戦いを記録していく事です。後は、たまに第11独立機械化混成部隊とも行動するくらいで…、他の部隊には別の人達が調査に向かいます」
「つまり、私達以外にもその記録対象となる部隊―ホワイト・ディンゴ隊などに近付いて彼らと行動を共にして、その戦場で起きた戦いを記録する者達が他にいる…」
私の質問に詳しく答えてくれるちひろさん。その後に、凛ちゃんが顎に手を当てながら自身の考えを述べていく。
「そういう事ですね」
その凛ちゃんの解釈の仕方が合っていたみたいで、ちひろさんが笑顔で肯定した。
じゃぁ…、その子
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