暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
45 自分と向き合うこと
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きとかに変化は?」
「…目立った動きはない。あなたが暁シドウに情報面で手助けしたのが、吉と出るか、凶と出るかの答え合わせはまだ出てないわ」
「じゃあ、僕が持ち帰った裏切り者のSWATの手帳型端末は?もう調べたのか?」
「えぇ」
「中身は?」

ハートレスはiPadを取り出し、操作すると彩斗に渡す。

「身分証のID、システムファイル、キャッシュファイル、ログイン履歴、予定表……アダルト動画….」
「ハッ!?」
「え!?見ちゃダメですよ!兄さん!!」
「サイトくん!まだ年齢…」

「嘘だよ」

彩斗はやはり少し変だった。
いつもならこんなジョークは言わない。
大概、皮肉たっぷりか悪趣味なジョークばかりだ。
しかも3人の反応を面白がっている。
だが違和感を覚えていたのは彩斗も同じだった。
不思議と気持ちが高ぶってくる。
家族ができたような幸福感と自分が今思っている以上に疲れているようで、うまく頭が回らない状態で不思議と普段は見れない3人の反応を見ようという悪戯心が働いたのだ。

「…ゴメン。えっと…これは….」
「それが一番のネタでしょうね」
「WAXAニホン支部の全職員のデータ…」
「多分、売るところに売れば最低でも数億ゼニーでしょうね」

彩斗はデータを開く。
そこには大量の名前と性別、部署、生年月日、身長、体重、血液型、顔写真など多くの個人情報が所狭しと並んでいた。
他にも1人一人をクローズアップすると声紋データのサンプルや両手両指の指紋、DNAサンプルなども登録されている。

「WAXAが警察や他の機関を裏で調べているように、警察の方でもWAXAを調べているってわけか」
「所詮、WAXAは本部がアメロッパにあるスパイ機関ですからね。一応、ニホンでは単独で動いているように見えて、公安調査庁第0課、本来なら存在しないセクションに収められている。こっそり覗いてるのも、覗かれてるのも周知の事実ってところでしょう」
「その気になれば、流出させること自体が武器になる。互いにミサイル撃ち合って、道連れにもできるってわけ…ん?」
「どうかした?」

彩斗は画面をなぞる指を止めた。
メリーはその間にも食事を続け、気づけばナポリタンとたこ焼きとミートドリアを全て平らげていた。
そして彩斗のイスの裏に回り込み、その画面を見た。

「誰ですか?リサ・ホープスタウン?見た感じは私と同じくらいの歳の女の子までWAXAにはいるんですね」
「あぁ、人材不足が深刻なのはどの業界も一緒らしいね。もう1人、マヤ・ホープスタウン、双子の妹だ」
「まさか…この娘がタイプ…」
「……フッ」

彩斗は一瞬、ニヤリと渡った。
双子の顔は瓜二つ、証明写真ではアクセサリー類を身に着けていない為、見分けはほぼつかな
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