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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
SAO
心の温度
第18話
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を抜くと、2人はそこから落下し始めた。地上からの高さはおよそ数十m、下手をすれば、戦死者リストに仲間入りも免れない。
すると、眼下に55層一帯が目に映った。
リズベッド『キリト〜??』
途端にリズベッドは叫んだ。
リズベッド『私ね〜っ、キリトの事〜好き〜〜??』
キリト『何だって〜、聞こえないよ〜〜??』
リズベッドの声は、落下による爆音でよく聞こえない。
キリト『うわっ??』
リズベッド『何でもな〜い??』
リズベッドはキリトを抱きしめると、その場で笑い出した。
そして2人は、柔らかい雪の上に着地した。
サチ『キリト。』
すると目の前に、サチがいた。手には長目のロープが握られている。
キリト『サチ、悪いな、迷惑をかけて。』
サチ『ううん、イイんだって。』
キリトはサチに謝り、サチは許した。その後サチは、ロープをアイテム欄にしまい、そして一行は、転移結晶を使って47層に転移。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リズベッド武具店に戻った。
NPC『お帰りなさいませ。』
店番のNPCが、キリト達に挨拶した。
リズベッド『ただいま〜??』
リズベッドは、挨拶して来たNPCに笑顔を見せた。
キリト達は工房に入ると、早速金属をオブジェクト化して、リズベッドはそれを炉に入れた。
リズベッド『片手用直剣でいいんだっけ?』
キリト『ああ、頼んだ。』
サチ『楽しみだね。』
リズベッドは金属が焼けたのを確認するとキリトに聞いた。
キリトが頷くと、サチはワクワクしながら楽しんでいた。
リズベッドは、焼けた金属を金床に置くと、鍛冶用のハンマーを取り出して金属を叩いた。
≪カーン、カーン……??≫
金属は良い音を出しながら火花を立てた。リズベッドは心を無にして、尚且つキリトの事を思いながら叩いた。
そして数分後、金属は段々姿を変えて行き、気付いた頃には、金属は1本の剣に姿を変えた。
全体に青味掛かった色、柄の先端部分にはサファイアの様な宝石が埋め込まれていた。
リズベッド『固有名は<ダークリパルサー>。多分、情報屋も知らない剣の筈よ。』
リズベッドは剣をクリックしてウインドウを見た。固有名は<ダークリパルサー>、直訳すると‘暗闇を払うもの’。どちらかと言うなら、光の刃と言った所だろうか。
リズベッド『試してみて。』
キリト『ああ』
リズベッドは剣を手に取ると、その場で素振りした。
≪ビュンッビュンッ??≫
リズベッド『どう?』
リズベッドはキリトに聞いた。
キリト『重い、いい剣だ。』
リズベッド『本当??やった〜〜??』
サチ『凄いじゃない??』
キリトの言葉にリズベッドは喜び、サチはそんなリズベッドを褒めた。
その後リズベッドは鞘を見繕って、剣を鞘に収めた。
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