sts 17 「エースオブエースの天敵?」
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リオの相手もしていた。またハラオウン家と親しくしているため、たまにカレルとリエラ……クロノとエイミィの間に生まれた双子の兄妹の面倒を見たりしている。
そのため、フェイトには劣るがそれなりに子供の扱いは分かっている。……まあただ俺の場合、自分から行くというよりは、あちらから近づいて来ることのほうが多いのだが。子供は何だかんだで好奇心の塊なので、こちらから行かなくてもあちらから来ることが多かったりするのだ。
「こんにちわ、この子はあなたのお友達?」
「え?」
「ヴィヴィオ、こちらフェイトさん。なのはさんの大事なお友達」
フェイトは床に落ちていたウサギのぬいぐるみをしゃがんで拾い、目の高さをヴィヴィオという少女に合わせたまま会話していく。それと平行してこの場にいる全員に聞こえるように念話でなのはに話しかけ、これまでの経緯を聞いた。
『とりあえず病院から連れて帰ってきたんだけど、何か離れてくれないの』
『ふふ、懐かれちゃったのかな』
『それでフォワード達に相手してもらおうと思ったんだけど……』
結果的に言ってしまえば全滅だったと……実に予想通りの展開だ。まあスバルやティアナに下の子はいないし、エリオ達は年齢で言えばまだ面倒を見てもらう側だからな。それに経験もないだろうし、ヴィヴィオって子の相手ができないのは仕方がない。
状況を完全に理解したフェイトは、これまでに培った経験を活かしてヴィヴィオを説得していく。
「ヴィヴィオはなのはさんと一緒に居たいの?」
「……うん」
「そっか、でもなのはさんはこれから大事な御用でお出かけしないといけないの。ヴィヴィオが我が侭言うから困っちゃってるよ。この子も」
「ぅ……」
「ヴィヴィオは別になのはさんを困らせたいわけじゃないんだよね?」
説得するフェイトを見て、フォワード達は彼女にどこか達人のような雰囲気を感じ取ったように見える。エリオやキャロがフェイトのことに詳しいこともあってか、子供の扱いに慣れている理由は理解できたようだ。
余談になるが、エリオとキャロの顔が赤くなっている。おそらくフェイトが子供慣れしている理由の中に過去の彼らが入っているからだろう。
「だから良い子で待ってよ、ね?」
「…………うん」
「ありがとねヴィヴィオ、ちょっとお出かけしてくるだけだから」
「……うん」
涙を浮かべてはいるが、ヴィヴィオという子は大人しくなのはの帰りを待つことにしたようだ。
それにしても……報告では人造魔導師の素体の可能性が高いと聞いていたが、フェイトの言うことを理解できたあたり、この子は知識や言語がはっきりし過ぎているように思える。まだ確定ではないだろうが、普通に考えて人工授精児ではこうはいかない。
しかし、この子に元になった人物の記憶があ
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