sts 17 「エースオブエースの天敵?」
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
後方支援が目的であり、はやての補佐はグリフィスが行っている。俺は一応ロングアーチの所属ではあるが、現場に出て戦うことが主なのでフォワード達に近い立場のように思ってしまう。故に副隊長ではないような……。
「まあいいや……お前がついてこいって言うなら行くしかないだろうし」
「そこは行くだけでええとこやろ。相変わらずの言い回しするなぁ」
「まあまあ、ショウも悪気があって今みたいな言い方してるわけじゃないし。それに今みたいなところがショウらしさって言えるかもしれないわけで……えっと、何でそんなににやけてるのかな?」
「別に何でもあらへんよ。ただフェイトちゃんはショウくんのことよく分かってるなと思っただけや」
「――っ、はやてだってそれくらい知ってるでしょ!」
それなりにシリアスな雰囲気だったのに一瞬で崩壊してしまった。まあ暗い空気で話すよりはマシかもしれない……が、もう学生ではないのだからこの手の話は本人のいないところでやってもらいたいものだ。下手に反応すれば誤解が誤解を生みかねない年齢になっているのだから。
フェイトも話題を変えようと思ったのか、単純に今後のためになのはの現在地を知っておきたかったのか、彼女に通信を繋ぐ。通信が繋がるのと同時に聞こえてきたのは、全く予想していなかった子供の泣き声だった。
『うぇぇぇ〜ん!』
『あぁほら泣かない、泣かないで』
『えっと、ほらお姉ちゃん達と一緒に遊ぼう』
何事かと思ったが、映像を見る限りなのはに保護したあの少女がしがみついている姿を見て状況を理解する。
経緯までは分からないが、どうやらなのははあの少女に懐かれてしまったらしい。それで六課に連れてきてしまったのだろう。しかし、これからはやて達と共になのはは出かけなければならない。なのでフォワード達に面倒を見てもらおうとしたのだが……。
『やだぁぁッ! 行っちゃやだぁぁぁッ!』
なのは以外に頼れるというか心を許せる存在がいないあの子に現在進行形で駄々をこねられ、なのはを含めあの場にいるメンツは手も足も出ないという状況なのだろう。
俺達は顔を見合わせながら笑みをこぼし、なのは達だけでは事態が収拾しないと思い彼女達の元へ移動を始めた。
「……ん? 八神部隊長にフェイトさん、それにショウさんも」
「あはは、エースオブエースにも勝てへん相手がおるようやね」
末っ子で育児の経験もないなのはがあの子に勝てないのはある意味仕方がないだろう。まあ口ではなく念話で俺達に助けを求めてくるあたり、冷静さは失っていないようだが。
「とりあえず……スバルとキャロ、お前らは落ち着いて少し離れてろ。今のあの子にはかえって逆効果だ」
俺には弟や妹はいないが、ヴィータといった妹分の相手は昔からしていたし、幼い頃のエ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ