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執筆手記
没ネタその7 リーファのそーどあーとおんらいん2
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に寝息が聞こえる?」


 よく観察すると呼吸で上下している部分は寝ている人間のソレだ。


「ちょっと此処で待ってろ、俺がザックリと逝かれたら攻撃してくれ、場合によっては逃げろ、好きな方を選べ」

「え? ちょっと待ってよ!? どうしてそうなるのッ!?」

「言っただろ、アレは意図的にああして、あそこで寝ているんだ愉快犯が罠を張っている可能性もある」

「そんな事ないでしょ!? 何か理由があって倒れてるんだよ!」

「まぁ、範囲指定のソードスキルで二人纏めて一閃されても困る、リーファは此処に残っててくれ」

「………………わかったわよ」


 しぶしぶ待機するリーファを放置して、倒れている奴に近付く事にした。




 …………暗い闇の中、誰かがわたしを呼んでいる、起こそうとして揺さぶっている。


「…………じょうぶ? 大丈夫? お姉ちゃん?」


 …………誰かがわたしの前に要る。


「…………え…………あ、おにいちゃん?」

「俺は君のお兄ちゃんじゃないよ?」

「…………え? でも、おにいちゃんはおにいちゃんだよ?」


 …………何を言ってるの? おにいちゃん。


「寝ぼけてるのかな? 早く目を覚ましなよ」


 …………優しく髪が撫でられる…………やっぱりおにいちゃんだよ。

 ――――――――そう、本当のお兄ちゃんじゃなくて、おにいちゃん。


 なつかしいな。

 ………………懐かしい?

 ――――アレ? おにいちゃんはずっと昔に本家で会って、今はもう…………!!!!


「――――目は覚めた?」

「…………うん、おにいちゃん」

「まだ夢の中かな?」

「あ、いや、ちがうの! 覚めた、目は覚めたから!!」


 わたしの目の前に居る子は、小さな子供で、おにいちゃんはわたしよりも年上で、もう何年も会えなくて。


「こんなところで寝てると危ないよ?」

「ねえ、その人、大丈夫だったの?」


 男の子の後ろから来た女の子がわたしの顔色を伺ってくる。


「ごめんなさい、ご迷惑をおかけしました。わたしなら大丈夫です」

「…………わたし達はこれから街に戻るところですけど、疲れてるのなら一緒に戻りませんか?」


 此処のところモンスターを倒してばかりで街に戻ってなかったし…………どうしようか?


「俺達は水と食料を多めに持って来てるけど、貰っとく?」

「ちょっと、此処で倒れてたんだよ! 何で置いて行こうとするの!? 一緒に街に帰って休ませるべきだよ!」


 ――――それから、わたしは水と食料だけを分けて貰って、少し不思議な関係の二人と別れて狩を続けた
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