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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico25リンドヴルム迎撃班〜The Temporary Extra Unit〜
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リシア。アイツは魔法と魔術のことを言ってたわけ。・・・で、重要な話を1つ。シュヴァリエルを斃せるのは、と言うよりは斃して良い資格を持ってるのはルシルだけね」

「どういうこと?」

フェイトちゃんがそう訊くと、シャルロッテさんがシグナムさん達をチラッと見た。私たちもシグナムさん達に目を向ける。シグナムさんたち守護騎士の4人が顔を見合わせた後、「シュヴァリエルは、エグリゴリなのだ」ってシグナムさんが話してくれた。

「エグリゴリって、ルシル君やオーディンさん達セインテスト家が存在目的としてる人たちだよね」

それは“闇の書”事件が終わってすぐ、ルシル君から聞いたセインテスト家の存在理由。命を賭しても“エグリゴリ”と戦って破壊する事こそが、今もなお暴走してる“エグリゴリ”を救う事なんだって言ってた。それが“エグリゴリ(元々はヴァルキリーっていう名前だったみたい)を造り出したセインテスト家の悲願なんだって。

「でもルシル君は・・・」

「はやてちゃん・・・」

とても辛そうな顔をして俯いちゃったはやてちゃんにリインが心配げに名前を呼ぶ。私たちもたぶん似たような表情だと思う。けどシャルロッテさんは「それでもルシルじゃないと」って首を横に振った。

「騎士シャルロッテ。ルシルは勝てるのか・・・?」

「勝つよ。セインテスト家は当時から最強クラスだったからね。ま、その力を受け継いでるルシルが本来の強さを発揮できる環境が出来れば、だけど」

シャルロッテさんがクロノ君にそう答えると、「・・・わたしらが邪魔・・やったんやな・・・」はやてちゃんがポツリと漏らした。シャルロッテさんはただ小さく頷いた。逃げろ、って言われたあの時、私たちが大人しく逃げていれば・・・ルシル君はあんなに酷い目に遭わなかった。ルシル君をもっと信じていれば・・・良かったのに。

「ルシルの基本戦術は大火力での射砲撃や範囲攻撃。周りを気にしないで戦える環境がベストな戦闘スタイルだ。周囲に護るべきモノ、壊してはいけないモノがあれば、どうしても攻撃手段が限られることになる・・・」

「そういうこと。だから、ルシルが万全になって、シュヴァリエルと対峙した時、私たちは何を置いても逃げの一手。ルシルが自由に、全力全開で戦える環境を用意する。それが私たちに出来る唯一の手助け」

「だけど、ルシリオン君が目を覚ましたとしてもすぐには戦えないでしょう。その間の襲撃は一体どうすれば・・・」

「シュヴァリエルを斃すことはまずルシルじゃないと不可能。今の私でも勝てないと思う。けど、足止めや時間稼ぎくらいなら私や・・・カローラ姉妹、アルテルミナス、ベッキーが出来ると思う」

「彼女たちも魔術を使えるのか!?」

「カローラ姉妹は確認済み。カローラ家もセインテストや
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