マブラヴ
1006話
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で叫んでくる。
『お、お前は一体何者だ!?』
「うん? 俺を知らないのか? 恭順派にしろ、難民解放戦線にしろ、俺の事は知っていると思ったんだが」
さすがに自分達を追い詰める原因となった俺を知らないって事はないと思う。……ああ、いや。単純に混乱しているからこっちを認識出来ていないだけか?
なら別にわざわざこっちの事を教えてやる必要はないか。
「取りあえず、お前がこのままだと色々と面倒だからな。……沈め」
その言葉と共に指を鳴らして放たれたのは、影の影槍とスライム。その両方ともが一瞬の鋭さを見せた次の瞬間には戦術機の胴体はスライムによって真っ二つにされ、そこに30本近い影の影槍が次々に突き刺さっていた。
当然コックピットにいたパイロットは死んでいるだろう。
中佐からなるべく戦術機は壊さないようにと頼まれてはいたが、それでも他の機体はなるべく修理可能な状態で済ませたんだし、1機程度なら許容範囲内……の筈。
取りあえずこの格納庫は何とかなった。次の格納庫に向かう……
そう思った時、突然通信装置が着信を知らせる。
その通信に出ると、映像モニタ映し出されたのは円だった。ただし、どこか切羽詰まっている表情が面倒な事態になっていることを示しているように見える。
『アクセル君、今確かアンバール基地よね?』
「ああ。その様子だと何かあったのか? こっちは絶賛恭順派と難民解放戦線を相手に戦闘中なんだが」
『何ですって? ……やっぱり、そうなると』
何かに納得したような円は、やがて真剣な視線を俺の方へと向けて口を開く。
『いい、よく聞いて。現在マシュハドハイヴからアンバール基地に向かって数万匹のBETAが進軍中よ』
そう告げたのだった。
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