マブラヴ
1006話
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らしいという話は聞いている。
ともあれ、銃弾を防ぐ程度でスライムの一撃を防げる筈もなく、胸部装甲を貫通してコックピットのパイロットの心臓をパイロットスーツごと貫通する。
『ぐがっ!』
『ぎゃ!』
『がっ!』
外部スピーカーのスイッチを入れていたのだろう。何機かの戦術機からそんな悲鳴のような声が漏れる。
そうして騒ぎ始める格納庫のテロリスト達。
ちっ、出来れば呻き声を上げる前に片付けたかったんだがな。
胴体を切断すれば問題はなかったんだろうが、そうすればコックピットそのものにも傷を付けることになる。まぁ、胸部装甲に傷を付けている時点で何を言ってるんだって話だが、それでもコックピット周辺が斬り刻まれるよりは被害が小さいだろう。
……それと、そんな真似をすればコックピットに血や肉や骨、内臓といったものが散らばり、それを片付ける整備員とかがショックを受ける可能性もある。
いや、それともBETAとの戦いでその辺には慣れているのか?
ともあれ、もう始まってしまった以上はこうしていてもしょうがない。とにかくなるべく早く事を治めるべきだろう。
『おい、一体どうしたんだ! おい、応答しろ! くそっ、どうなってやがる!?』
『駄目です、応答がありません』
『何だ、何かあったのか? まさか基地の奴らが反撃に?』
『分からん。だが、これだけの戦術機が突然こちらの通信に応答しなくなるというのは、どう考えてもおかしい。おい、まだ動ける戦術機でコックピットを強制的に開放出来ないか?』
『分かりました、すぐに……』
さすがに何もない状態からこうなれば一気に混乱するか。だが……させんよ。
「スライム!」
コンテナに隠れている俺の言葉に従い、再びスライムが猛威を振るう。
動き回っている戦術機の足首から切断し、そのまま壊れた足首から戦術機内にスライムを侵入させてコックピットのパイロットを仕留める。
これなら胸部装甲も破壊していないので、修理する時にも先程の仕留めた機体よりはマシだろう。
『何だ!? おい、イーグルの足首がいきなり壊れ……いや、斬られたぞ!?』
『あっちも……こっちもだ! 馬鹿な、何が起こっている!』
『くそっ、無事な機体は……3機だけだと!? おい、とにかくここで何かが起こっているのだけは確かなんだ。一旦格納庫から戦術機を……ああ、クソ! また1機が!』
『何だ、何だ、何だ、何だ。一体何が起こってるってんだよ! くそおおおおおおお!』
そんな風に騒いでいるテロリスト共を尻目に、1機、また1機と次々に仕留めていく。
何も見えないというのに、動き回っている戦術機の足が切断されて格納庫の床へと倒れ込み、そのまま中のパイロットが全く返事をしなくなる。
そんな光景をまざまざ
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