case.2 山中にて
W 同日 pm9:52
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ねぇよ…。ありゃ一体、何なんだ…?」
鈴木が唖然としながら言ったが、それに答えられる者は、ここにはいなかった。
後で聞いた話しだが、この村が廃村になる以前にも、バスが通ったことはなかったという。
強いて上げるとすれば、それは葬儀用のために出されたバスが通ったとのことだ。
あれは、葬儀用バスの幻影だったのだろうか?たった一回鳴らされた長めのクラクション。
どことなく霊柩車が家を出る時のようで…。
本当に、この廃村には何があるのだろう?
いや、あったのだろうか…?
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