九校戦編〈下〉
九校戦六日目(3)×ピラーズ・ブレイク決勝戦前とハンデ無しというオーダー
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」
「そうですな。一真様、女子ピラーズ・ブレイク決勝戦が終わった後に男子ピラーズ・ブレイク決勝戦をするのは知っていますね?」
俺=名無しなので、ここは一旦分身体から本体と合流して一人の人間となった。そこにいたのは名無しの服装をしていた織斑一真の姿があった。
「これで話すが、それについては知っている。俺と対戦相手は、第三高校の一条将輝で二つ名が『クリムゾン・プリンス』だったか」
「その第三高校から注文が入ったのですよ、決勝戦では始まると同時に一分間の防御を撤廃して本気で打ち合いたいと一条将輝が言っていたとね」
「大会委員会は主催者である私と烈様に相談があったのですが、だったら本人に聞いた方が良いと思いましてな」
なるほどな、名無しがハンデ背負っているのを撤廃させて本気を出させるのが目的か。だが俺の本気は一瞬で終わらせてしまう程の力を持っているのは、烈も青木も知っている事だ。あちらが本気の試合を望んでいるのであれば、俺も本気でやりたいが本当にいいのだろうか?
「オーダー内容は分かったが、本当にそれでいいのか?正直言って、滅だけで終わらせてしまうぞ。それを使わなくとも、氷柱十二本全てぶっ壊すくらいの力を持っているのは烈も知っているだろう?」
「私もホントなら断るつもりでいたが、断る理由が思いつかなかったのだ。零家の指示でなら、断られたと今思いたいですな。手を抜いていると知れば、今まで戦ってきた選手に侮辱を与えてしまいます」
「なるほど、そういう事ならしょうがないから本気でやるしかなさそうだ。だがこれだけは言わせろ、大会委員会には後悔する程一瞬で終わらせてやるとでも言っといてくれないか?烈」
「おおー承諾してくれるか、ならば私が責任を持って大会委員会に言いましょうぞ。後悔する気なら、既に遅いとでも言っときましょうか」
という事で、女子ピラーズ・ブレイク決勝戦は第一高校の深雪対雫となった。その後は、男子ピラーズ・ブレイク決勝戦としてハンデ無しである名無し対一条将輝となるから会場は盛り上がるだろうなと思った。そんで俺はまた分身体である名無しを隣にいさせてから、途中で別れた烈と青木に護衛者の大地。俺は二人のデバイスチェックをする為に選手控え室にと向かった。
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