暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦六日目(3)×ピラーズ・ブレイク決勝戦前とハンデ無しというオーダー
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くつか欠点があります。それは想子(サイオン)を多く吸ってしまう事なので、これ以上試合に出れば倒れる可能性が高いコンディションとなっています。三回戦も楽勝だと見えたようですが、それは俺の回復魔法で一時的に回復させたのでもう試合に出るまでもないでしょう」

まあショットガン形態の汎用型は、見た目はあまり想子(サイオン)を多く使わないが連続で使うと体力的にも消費量にも限界が近いからだ。トリガーフルバーストは、本来ならマキシマムドライブのみ使用される技名で、それを一回ごとの消費量はとてもじゃないが多く使われてしまう。

「そうですか・・・・明智さん、一真君はこう言ってますが?」

「私も同意見ですが、織斑君が私に使わせたデバイスはサイオン消費量が、いつもより多くないと使えないモノです。なので一時間で回復する見込みがないので、棄権でも構わないと思った事です。それに私自身より、コンディションが悪いのは織斑君の方が知っています」

口調はいつもと変わらないが、言っている事は事実だ。

「そうですか」

真由美は労りを込めた微笑みで頷き、視線を深雪と雫に向けた。

「私は戦いたいと思います」

先に口を開いたのは雫で、強い意志が込められた瞳で真由美の目を真っ直ぐ見返して。

「深雪と本気で競う事の出来る機会何て、この先何回あるか・・・・。私は、このチャンスを逃したくないです」

「そうですか・・・・」

真由美は視線を床に落として、一つ息をついた。

「深雪さんはどうしたいですか?」

「北山さんが私との試合を望むのであれば、私の方にそれをお断りする理由はありません」

実は極めて気が強い性格の深雪であれば、こう答える事は俺も真由美にも分かり切っていた事だった。

「分かりました・・・・では、明智さんは棄権、織斑さんと北山さんで決勝戦を行う事にすると大会委員会に伝えておきます。決勝は午後一番となるでしょうから、試合準備を始めた方が良いでしょうね」

「ところでなぜ『私』が呼ばれたのですか?」

真由美の言葉に真っ先に一礼をするはずが、完全に空気化していた名無しから言われたのですっかり忘れた存在となっていた事に、真由美も深雪達も忘れていたような顔をしていた。

「そういえばそうでしたね、名無しさん。貴方を呼んだのはこの御方達がお呼びになりました」

ミーティングルームのドアが開いたと思えば、そこにいたのは蒼い翼本社青木副社長と九島烈とその護衛者達がいたので俺はやはりと思った。先に深雪達と呼んだ真由美を下がらせてから、席に青木と烈が座ってから俺と分身体である俺に話し掛けた。

「やはり外からの気配は、青木と烈に大地か。で?俺に何の用だ」

「主催者である私よりもここは烈様が言った方がよろしいかと
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